北九州市内のマンション売却はここがポイント｜相場と売り時を解説

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福岡県の北九州市内でマンション売却を検討しているなら「今が売り時」です。市場が安定しているので「売却を延期したい」気持ちに駆られるかもしれませんが、北九州市経済に陰りが見え始めています。

中古マンション価格は、その地域の経済に大きく左右されます。

「売却の大成功」よりも「失敗しない売却」を目指しましょう。闇雲に「最高値」を追い求めるのではなく、自身で「適正価格」を決めて、その金額での売却を目標にすることをおすすめします。

なぜなら、個人にとってのマンションは家計で最大の資産だからです。この売却に失敗すると家計に大きな穴を開けてしまいます。

まずは不動産業者にマンションの査定を依頼しましょう。そうしておけば、いつでも売却活動を始めることができます。

2020年の過去1年間の北九州市のマンション相場

全国指定流通機構連絡協議会が運営している不動産取引情報提供サイト「レインズマーケットインフォメーション」のデータで、北九州市内の中古マンションの相場を確認してみましょう。

以下の表は、2020年までの直近1年間のマンションの平均価格を、全7区別に算出してランキングにしたものです。

参考：レインズマーケットインフォメーション

1位の小倉北区の17万3,000円/㎡は、最下位の若松区の10万7,000円/㎡より62％も高い額です。小倉北区には北九州市役所本庁舎や、北九州市で唯一の山陽新幹線駅・小倉駅があり、まさに北九州市の顔ですので、納得の1位といえるでしょう。

2位の戸畑区（17万円/㎡）、3位の小倉南区（16万1,000円/㎡）、4位の八幡東区（15万5,000円/㎡）、5位の門司区（15万円/㎡）は、小倉北区を囲むように位置しています。したがってこの5区は同じ経済圏にあると考えてよいでしょう。

5位までが15万円/㎡以上になっているのはそのためです。

6位の八幡西区（13万3,000円/㎡）と7位の若松区（10万7,000円/㎡）は、中心地から離れているので、相場は低めになっています。

このように、同じ北九州市であっても地区によって価格帯がまったく異なるので、マンションオーナーは「自分のマンションがある地域の相場」を把握するようにしてください。

北九州のマンション売却事例

北九州にあるマンションを売却するイメージを持つためには、実際の成約事例を見るのが手っ取り早いです。下記は、北九州市の中でも中古マンションの売買件数が多いエリアの成約記録の一例です。

参考：国土交通省 土地情報総合システム

土地情報総合システムで他の成約事例を見ても、最寄り駅からかなり離れていたり、築年数が古いような一見条件の悪そうな物件でも実際に成約していることが確認できます。

北九州のマンション相場を調べる方法

参考：レインズマーケットインフォメーション

自分のマンションがある地域の相場を知るには、レインズが便利です。

以下にアクセスして、マンションがある地名を入力するだけです。

▶ レインズマーケットインフォメーション

利用はもちろん無料ですし、個人情報を入力する必要もなく、会員登録も不要です。

レインズで相場の動向をつかんでおくと、不動産仲介業者の営業担当者と面談したときに、より深い質問ができるので、有益な情報を引き出すことができます。また、マンションの購入希望者と価格交渉をするときも、根拠やデータに基づいた主張ができます。マンション売却において相場観は「武器」になります。

北九州のマンションは上昇傾向

次のグラフは、北九州市を含む福岡県全域の中古マンションの取引情報です。横軸が築年で、縦軸が単価（万円/㎡）になっています。

2020年までの直近1年間の数値となっています。

参考：レインズマーケットインフォメーション

2000年以降に建ったマンションの価格は1年ごとの差が大きいことがわかります。一方で、2000年以前に建ったマンションの価格は1年ごとの差がそれほど大きくはありません。

このグラフからは次の2点がわかります。

• 新しい中古マンションは早く売るほど売却益が大きくなる
• 築年数が経った中古マンションでもそれなりの価格がつく

自身のマンションの築年数を確認して、このグラフに当てはめると、相場を俯瞰して見ることができます。

信頼できる不動産業者を選び高く売却するためのポイント

売主（マンションオーナー）と、売却を仲介する不動産業者の営業担当者は、二人三脚で売却活動に取り組むことになります。したがってマンションを適正価格で売却するには、複数の不動産仲介業者に査定を依頼し、自分に合った不動産業者・営業担当者を探す必要があります。

信頼できる不動産業者を選ぶコツを紹介します。

担当営業マンに4つの質問をする

不動産仲介業者の営業担当者に、次の4つの質問をしてみてください。

その回答の内容によって営業担当者の力量が推測できます。

• 宅地建物取引士の資格を持っていますか
• 最近の販売実績を教えてください
• 過去に高値で売却した実例を教えてください
• 高く売却したときの販売戦略や販売方法を教えてください

宅地建物取引士の資格は、最近は若い人でも持っているケースが増えてきています。中堅以上の社員でこの資格を持っていない場合、パスしたほうがいいかもしれません。

販売実績や高値で売却した実例を聞くことで、その人の販売スキルや誠実さがわかります。そして販売戦略を聞き出すことができれば、自分のマンションの売却活動でもその戦略を活用してくれるかもしれません。

もし、これらの質問にあいまいな回答をする営業担当者がいたら、その不動産業者は回避したほうがいいかもしれません。

査定の根拠を聞く

すべての営業担当者に査定額の根拠を尋ねてください。マンション特性や地域事情、相場の状況などを加味して査定額を算出していたら「合格点」です。

そして他社の査定額をはるかに上回る額を提示した営業担当者がいたら、特に詳しく根拠を聞いてください。

根拠のない査定額を提示して、売却仲介の契約を取ろうとしているのかもしれません。そのような営業担当者は、査定額で売り出して購入希望者が現れなかったら、簡単に値下げを要求するかもしれません。それは誠実な対応とはいえません。

マンション売却が得意な不動産業者を選ぶ

不動産仲介業者には、マンションの売買が得意な業者もいれば、一戸建てや土地の売買を得意としていたり、法人相手の売買が得意だったりと、個人のマンション以外の取引を得意としている業者もいます。

個人が自分のマンションを託すべき不動産業者は、個人向けサービスが充実していて、マンション売買が得意な会社です。

業者の公式ホームページをチェックすると、得意分野がわかります。マンションの紹介が充実しているホームページなら安心できます。また、社長の「あいさつ」の文章を読むと、その不動産業者が力を入れている分野がわかるかもしれません。

北九州市の地元密着型業者を候補に入れる

複数の不動産仲介業者に査定を依頼するとき、そのなかに北九州市を地盤とする地域密着の不動産業者を含めてください。

中古マンションの購入者の8割は半径2キロ以内の住人である、というデータもあります(※)。地域密着の不動産仲介業者は近隣の顧客を多く抱えていますので、早期売却を実現しやすいといえます。

※参考：不動産を「高く売る」ために知っておきたい大切なこと

一括査定サイトで北九州市のマンション売却が得意な業者を探す

ここまで、信頼できる不動産業者を選ぶためのポイントを解説してきました。それを効率的に行える「一括査定サイト」について、ここでご説明します。

すでにお伝えした内容と重なる部分もありますが、一括査定サイトを使うメリットについて順を追って説明していますので、ぜひ参考にしてください。

あなたの不動産を得意とする不動産会社に出会うことが売却の成功のカギ

不動産を売却する際は、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的です。しかし、不動産会社ならどこでもいいわけではありません。あなたの不動産を得意とする会社に依頼することが大切です。

では、そのような不動産会社はどのように見つければいいのでしょうか？そこで役に立つのが「一括査定サイト」です。

一括査定サイトを使ってあなたの不動産が得意な不動産会社を効率よく探す

不動産の一括査定サイトは、ネット上で自分の物件情報・個人情報を入力するだけで、一度に複数の不動産会社に無料で査定依頼ができるというものです。物件情報をもとに査定可能な不動産会社が自動表示されるので、好みの会社を選んで依頼する、という仕組みです。

不動産会社によって出す査定額はバラバラです。そのため、査定額が出たら金額はもちろん、その根拠も各社に尋ねて比較しましょう。上の図だと、細かい部分まできちんと評価して高額を出してくれているA社に依頼したくなりますね。

ただし、買い手が付かないような過剰に高い金額になっていないか、注意も必要です。高額査定はうれしいものですが、それに加えて納得のいく根拠を示してくれる不動産会社を見分けることが重要です。

このように、一括査定サイトを使うことで、個別に不動産会社に連絡するよりも格段に効率よく依頼できるうえ、各社の比較を通じて、自分に合った不動産会社が見つけやすくなるのです。

よくある疑問

Q.まだ売却時期が決まっていないが、査定してもらえる？
A.査定してもらえます。査定結果を見てから、売却時期の検討を始めても問題ありません。

Q.住宅ローン完済前だが、売却できる？
A.売却できます。ただし、売却の完了時に住宅ローンの残額を一括返済することが条件になります。そのため、まずは査定を受けて住宅ローンの完済が可能かどうかを確かめましょう。

おすすめの一括査定サイトはこの６つ｜組み合わせ例も紹介

一括査定サイトは、比較的よく知られているものだけでも30以上。どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。

いえぽーと編集部では、運営歴の長さや利用者数の多さから、信頼できる11サイトをセレクトし、利用をおすすめしています。

そのなかでも、特におすすめなのは以下の６サイトです。

☑所有不動産の種別・所在地の査定が得意な不動産会社を無料紹介
☑不動産の価格相場がわかるので、正しい価値判断が可能
☑査定後、適正価格での不動産売却も可能
いますぐ査定してみる

サイト名	長所／弱点		提携不動産会社	対応エリア	利用者数 ／運営開始年
【おすすめ度】 ★★★★★ 公式サイトへ	【長所】 ・業界で最も運営歴が長く信頼感アリ ・NTTグループの運営で情報保護も含めて安心 【弱点】 ・大手で参加していない会社がある		約1,500社	全国	約1,000万人 ／2001年
【おすすめ度】 ★★★★★ 公式サイトへ	【長所】 ・超大手6社のみの参加で安心感抜群 ・最大手3社に一括査定が依頼できる唯一のサイト 【弱点】 ・人口が少ない地域は未対応の可能性あり		6社 ・三井不動産リアルティ ・住友不動産販売 ・東急リバブル ・野村不動産ソリューションズ ・三菱地所ハウスネット ・小田急不動産	全国 ※一部未対応	年間成約件数11万件以上 ／2016年
【おすすめ度】 ★★★★★ 公式サイトへ	【長所】 ・業界トップクラスの知名度を誇るSUUMOに物件情報を掲載できる ・電話番号を入力しなくても査定依頼が可能 【弱点】 ・競争相手となる物件もSUUMOには多く掲載されている		約2,000社	全国	非公開 ／2009年
【おすすめ度】 ★★★★☆ 公式サイトへ	【長所】 ・利用者数1,000万人以上は業界No.1 ・参加不動産会社数は約1,600社でこちらも業界屈指 【弱点】 ・運営歴が浅く、サポートはやや少なめ		約1,600社	全国	1,000万人以上 ／2014年
【おすすめ度】 ★★★★☆ 公式サイトへ	【長所】 ・地元密着型の不動産会社が幅広く参加 ・不動産ポータルサイトならではの情報の充実度 【弱点】 ・大手で参加していない会社がある		約1,700社	全国	約470万人 ／2009年
【おすすめ度】 ★★★★☆ 公式サイトへ	【長所】 ・「イエローカード制」で悪徳業者を徹底排除 ・「お断り代行サービス」など各種サポート体制が充実 【弱点】 ・大手で参加していない会社がある		約1,000社	全国	400万人以上 ／2007年

さらに、ご自身の住まいに合わせて、一括査定サイトを組み合わせて利用するのが上手な使い方です。

1つの一括査定サイトで依頼できる不動産会社の数は限られているので、あなたにとって最適な会社がそこだけで見つかるとは限りません。複数の一括査定サイトを組み合わせて使えば、より多くの不動産会社を比較できるようになるので、自分に合った会社が見つかる可能性が高まるでしょう。

以下でおすすめの組み合わせ例をご紹介していますので、参考にしてください。

3大都市圏などの大都市部	それ以外の地域
公式サイトへ ＋ 公式サイトへ ＋ 公式サイトへ	公式サイトへ ＋ 公式サイトへ ＋ 公式サイトへ
ポイント	ポイント
万能型の「HOME4U」でまずは有力な不動産会社をキープ。大手特化の「すまいValue」と地場企業に強い「SUUMO」でさらに比較対象を増やすのがおすすめ。	1つのサイトで候補に挙がる社数が少ない可能性があるため、提携社数の多い3サイトを組み合わせて選択肢を広げるのがポイント。

ちなみに、首都圏や関西の物件査定であれば、SRE不動産の利用もおすすめです。SRE不動産はソニーグループの不動産会社で、売主のみを担当する「売却エージェント制」を敷いており、100%売主の味方になってくれることから、非常に高い顧客満足度を誇っています。一括査定ではありませんので、上記の一括査定サイトで査定依頼することになった不動産会社にプラス1社、といった使い方もしやすいのが魅力です。

　公式サイトへ
【対応エリア】東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・京都・奈良

一括査定サイトについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

まとめ

北九州市内の中古マンション市場は現在は安定しています。したがって、売り急ぐ必要はありませんが、下落基調に移行する兆候も見られるので、今が「売り時」だと言うことはできます。

まずは、不動産仲介業者に査定を依頼してみてください。査定額を知り、不動産業者とのコネクションを作っておけば、いつでも売却活動に着手できるからです。