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土地活用の一環としてマンション経営を行うことを視野に入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マンション経営は固定資産税や相続税対策になるだけでなく、経営に成功すれば不労所得を得ることができ、老後の資金的な面では安心することができます。
しかし、マンション経営を行う際には費用が気になるものです。特に相場を知っておくことで業者に見積もりを取る際に比較をすることが出来ます。
そこで今回はマンション建設に必要な費用とマンション建設する際の相談先などを記載したいと思います。
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この記事の目次
アパート・マンションの違い
集合住宅の呼び方として、アパートとマンションの2種類がありますが、どのように違うか明確でない方もいらっしゃると思いますので、ここではアパートとマンションの違いについて説明していきます。
構造と階数からみるアパートとマンションの違い
アパートとマンションの違いは、建築や階数です。
構造 | 階数 | |
アパート | 木造・軽量鉄骨造 | 2階まで |
マンション | 鉄骨造・鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート | 3階以上ある |
さらに、それぞれの構造によって、一般的に建築される建物が変わります。構造別の建築建物を一覧で記載しておきます。
木造 | 住宅・アパート |
軽量鉄骨造 | アパート |
鉄骨造 | マンション・工場・オフィスビル |
鉄筋コンクリート | マンション・商業ビル・施設等 |
鉄骨鉄筋コンクリート | 高層マンション・高層ビル |
また、住環境にも変化があり、以下のような違いがあります。
表:種類別住環境表
耐火性 | 防犯性 | 通気性 | エレベーター | 防音性 | ||
アパート | 木造 | 低い | 低い | 低い | 無い | 1 |
軽量鉄骨造 | 2 | |||||
マンション | 鉄骨造 | 高い | 高い | 高い | あることが多い | 3 |
鉄筋コンクリート | 4 | |||||
鉄骨鉄筋コンクリート | 5 |
※防音性は1<2<3<4<5の順位に防音効果が高いことを表しています。
構造の違いから、アパートとマンションはマンションの方が住環境が優れています。そのため建築費も高額になりますが、その分家賃も高く設定することが可能になりますので、経営に成功すれば高い収益を期待することが出来ます
マンションを建てる費用は坪単価で計算する
ここでは、マンションを建てる費用の計算方法について確認していきましょう。
マンションを建てる費用の計算式
マンションを建てる費用は、坪単価と延床面積を用いて、以下の計算式で求めます。
マンション建築費用=坪単価×延床面積
延床面積とは、マンションの共用部や住居分などすべての床面積の合計のことを言います。例えば各階の床面積が50坪の5階建マンションの場合、延べ床面積は50坪×5階=250坪となります。
延床面積は上限が設けられている。
建設可能である延床面積は上限が設けられています。これはその土地の建ぺい率に依存しています。
建ぺい率とは土地の面積に対してマンションの面積が占める割合のことです。具体的には100坪の土地に80坪のマンションを建てた場合には
80坪÷100坪=80%
から80%となります。
建ぺい率の上限は建築基準法をもとに以下のように定められています。
用途地域 | 原則 |
防火地域内の耐火建築物 |
角地 |
第1種低層住居専用地域 第2種低層住居専用地域 第1種中高層住居専用地域 第2種中高層住居専用地域 工業専用地域 |
30%・40%・50%・60% | +10% | +10% |
第1種住居地域 第2種住居地域 準住居地域 準工業地域 |
50%・60%・80% | +10% | +10% |
近隣商業地域 | 60%・80% | ||
商業地域 | 80% | 制限なし | +10% |
工業地域 | 50%・60% | +10% | +10% |
用途地域の指定のない区域 | 30%・40%・50%・60%・70% |
参考:建築基準法第53条
所有する土地の建ぺい率の上限は各行政庁の都市計画課などで調べることが出来ますので、参考にしてください。
建ぺい率から見る延床面積の計算
具体的に建ぺい率から建築できる延べ床面積の上限を見てみましょう。
例えば所有する土地が100坪で、建ぺい率の上限が80%であり、5階建てのマンションを建築した場合の延床面積を求めてみましょう。
100坪×80%×5階=400坪
となり、建築するマンションの上限の延床面積は400坪であることが分かります。
マンションを建てる費用
では、具体的にマンションを建てる際の費用を確認していきましょう。
マンションを建てる費用の相場
以下の表をご覧ください。
骨組み構造 | 戸数 | 床面積合計(㎡) | 工事費予定額(万円) |
鉄骨造 | 71,375戸 | 3,436,421㎡ | 8,058億2,416万円 |
鉄筋コンクリート造 | 95,245戸 | 4,383,320㎡ | 1兆433億7,589万円 |
鉄骨鉄筋コンクリート造 | 1,264戸 | 53,005㎡ | 128億3,928万円 |
これは、国土交通省が発表した住宅着工統計を基に製作した表です。この表から、各構造の全国平均の建築相場は以下の表のようになります。
表:構造別の建築費の坪単価相場
構造 | 坪単価 |
鉄骨造 | 78万1,700円 |
鉄筋コンクリート | 79万3,400円 |
鉄骨鉄筋コンクリート | 80万7,400円 |
この統計は全国の統計を基に算定を行っている為実際の建築する都道府県により相場は変わってくるかと思います。一応の目安として参考にしてください。
マンションを建てる費用の計算例
では実際にマンションを建てる費用を、例を用いて計算を行ってみましょう。具体的には以下のような状況を仮定して計算を行います。
所有土地面積 | 300坪 |
建ぺい率 | 60% |
マンション階数 | 7階 |
構造 | 鉄筋コンクリート |
坪単価 | 79万3,400円 |
上記例の時のマンション建築費は
マンション建築費=300坪×60%×7階×79万3,400円=9億9,968万4,000円
となります。
マンション本体以外にも費用が発生する
一般的にマンションの建築費というと、マンション本体の費用のみを言います。注意しなければならない点は、マンションを経営する際にはマンション本体以外の費用が発生する点です。
建物周辺の整地や、ガス・水道・ネット環境等のインフラの導入設備や、外堀工事費や駐車場整備費、その他登記や火災保険なども考慮する必要があります。一般的にはマンション建築費の2割~3割程度が割増されることを頭に入れておいてください。
マンション本体以外の費用に関してはそれぞれの業者に確認を行う必要があります。また事前にマンション建設に必要なすべての費用を把握して資金計画を建てる必要がありますので、後述するサイトなどで運用計画を行いましょう。
マンションを建てる費用は不動産投資ローンで借入する
マンション建設の際には、多くの方が自己資金だけで建築費をまかなうことは困難かと思います。そのような場合には金融機関から建築費を借入することになるでしょう。
多くの金融機関では「不動産投資ローン」と呼ばれる投資用のローン商品を販売しています。不動産投資ローンはマンションの建築費用でも利用することができます。
金利は一般的には1%~5%程度が一般的です。金融機関によって金利に変化があるのは、金利が安い金融機関は審査が厳しく、金利が高い金融機関は審査が緩い傾向にあります。
基本的には大手都市銀行は金利が低く、地方銀行は金利が高い傾向にあります。
ローンの審査で見られるポイント
マンションを建築する上で、ローンの審査を通らなければ事業を行うことはできませんので、審査に通過することは費用に重要であると言えます。では、ローン審査ではどのようなポイントを見られるのでしょうか。
申込者本人
不動産投資ローンで見られるポイントの一つは本人の人となり等です。現状の仕事や収入・家族構成、過去の履歴、保有資産の過多を見られます。ローンの相談の際からどのような人かを見られているので、担当者との対応も誠実に行うようにして下さい。
マンションの収益性
次に見られるポイントはマンションの収益性です。マンションで毎月安定して収益を上げることはローンの返済に直結する内容ですので最も重視される部分です。
マンションの収益性は実質利回りなどから評価されますが、それ以外にも金融機関は独自にマーケティング調査を行い、家賃は妥当であるか、居住者希望者の需要があるかなどの判断を行います。
マンションの抵当権としての価値
金融機関はローンを貸出しする時には、マンションに対して抵当権を設けます。抵当権を設ける目的は、仮にローンの返済が滞ってしまった場合に裁判所を通じて「競売」により弁済を受けるためです。
この競売の際にどれだけの資産価値があるかにより融資を行うか否か、そして融資可能額が決定します。
マンションの抵当権の価値は「収益還元法」と呼ばれる方法で評価されます。収益還元法とは、マンションの将来にわたる純利益の合計額のことを言います。
マンションを建てる際の相談先
ここではマンションを建てる際の相談先をいくつか記載したいと思います。
資金計画の相談先
資金計画に関する相談先は、「ファイナンシャルプランナー」に依頼することが良いでしょう。ファイナンシャルプランナーは結婚する、家を建てる、不動産投資をするなどのご自身のライフプランにおける資金計画全面に関しての相談を受けてくれます。
これらの資金計画を行うには、金融、税金、投資などの幅広い知識が必要になりますが、ファイナンシャルプランナーはそれらの知識を併せ持ち、ご自身に最適な提案を行ってくれます。
ファイナンシャルプランナーへの相談はインターネットなどから検索してお近くのファイナンシャルプランナーを探していただくこともできます。
ちなみに以下のサイトでは、東京や大阪などの地域で、予約を取ることで無料で対面での相談体験を受けることが出来ます。
マンションの建設の相談は建築会社
具体的なマンションの建設の相談は、建築会社におこないます。あなた自身のご要望を聞いて、運営計画や事業計画などをマンション建設後の経営に関する提案を行ってくれます。
また、建築業者にいきなり相談に行く前に、建築の費用を確認するためにも一度一括見積を取れるサイトを利用してください。1社のみの見積もりでは比較対象がなく、施工会社に都合の良い情報しか把握できない危険性があります。
おすすめ一括サイト|HOME4U土地活用
マンション建築費を一括で比較するのにおすすめのサイトは「HOME4U土地活用」です。
HOME4U土地活用は、NTTデータスマートソーシングが運営する土地活用のためのプラン請求サイトで、最大7社に一括でプラン請求ができます。
長年の実績により大手優良企業が多数提携しているため、安心してプランを取り寄せることができます。
マンション建設だけでなく土地の売却も検討中の場合
マンション建設と並行して、土地の売却も検討している方は、まず土地がどのぐらいの価格で売れるのかを把握しましょう。そして実際に売却することになった場合には、良い不動産会社に仲介を依頼できるかが重要になってきます。
これら一連の流れを、一括査定サイトを使えばスムーズに行えます。詳しく解説していきます。
あなたの土地を得意とする不動産会社に出会うことが土地売却の成功のカギ
土地を売却する際は、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的です。しかし、不動産会社ならどこでもいいわけではありません。あなたの土地を得意とする会社に依頼することが大切です。
では、そのような不動産会社はどのように見つければいいのでしょうか?そこで役に立つのが「一括査定サイト」です。
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一括査定サイトについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
マンションを建てる費用は、条件にもよりますが高額になることが多いです。そのためマンション経営をお考えの方は将来の収支計画含め慎重に判断をする必要があります。
この記事がマンション経営を行うか行わないかの判断の一つになれば幸いです。
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