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相続した土地やすでに持っていた土地が売れないことで悩んでいる人もいます。固定資産税や管理費等がかかってしまうので、土地は持っているだけだと赤字になってしまいます。

したがって手放さなければいけないわけですが、売れない上に寄付もできないとなれば、八方塞がりに感じてしまうのではないでしょうか?今回は、土地が売れない理由や売れないときの対処法などをお伝えします。

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この記事に記載の情報は2023年10月03日時点のものです

売れない土地を放置するデメリット3つ

売れない土地を放置すると、利用しているかいないかに関わらず時間とともに出費がかさんでいってしまいます。

固定資産税が発生し続ける

土地を所有していれば固定資産税が発生し続けます。3ヶ月に1回で年合計4回、もしくは一年ごとに一括で支払いをしなければなりません。また、土地の上に建物が建っている場合は特に、時間経過とともに不動産の価値が低くなっていくので、ますます売りにくくなります。

管理費や維持費がかかる

また、使わないからといって放置するわけにもいきません。草木が伸び放題のまま放置されていれば、近隣住民に迷惑をかける場合があるので、定期的に草刈りなどにコストを掛ける必要があります。

寄付で手離せない可能性も高い

売れなければ自治体等に寄付をする選択肢もあるにはあるわけですが、売れ残っていてコストだけがかかるような土地であれば、寄付ができない可能性もあります。

土地が売れない4つの理由

土地が売れない理由には改善しやすいものとそうでないものがあります。なぜ売れないのか、その理由を整理していきましょう。

土地に問題がある

  • 再建築不可
  • 傾斜が激しく建築不可
  • 隣接する土地との境界がはっきりしない
  • 手入れがされていない

など、土地自体に問題があるケースです。

立地が悪い

土地や不動産が良くても、立地が悪ければ売れにくかったり、売れなかったりします。治安が悪かったり、近くに工場やゴミ処理場があったりする場合などは欲しがる人がつきにくくなるでしょう。

価格設定が良くない

売却価格が相場よりも高ければ高いほど売れにくくなります。ただ、値段設定のせいで売れないのであればまだ幸運なケースです。なぜなら、値段さえ適切にすれば今後売れる可能性があるためです。

不動産会社との相性が悪い

不動産会社にも得手不得手があります。賃貸が有名だからと言って売却も得意なわけではありませんし、例えば東京で売れるから他の地域で売れるわけではありません。

さらに、売却1つとってもその対象にはマンション、アパート、一軒家、土地など複数あります。不動産会社が出している広告の一番目立つ箇所にどんな物件の広告が出ているのか、HPにはどんな記載があるのか、営業マンは何が得意と言っているのかを確認し、不動産会社の得意分野を探りましょう。

土地が売れない場合の対処法7つ

土地が売れない場合は、状況に応じて以下の対処法を試してみて下さい。

土地活用を考える

初期投資が可能であれば土地活用を考えてみても良いかもしれません。車がよく使われる地域であれば駐車場にするのもいいですし、人が多い地域であればトランクルームを運営する選択肢もあります。

ただ、土地と活用方法の相性が良くなければ利益がでないので、慎重に検討したいところです。

物納する

相続税を不動産で支払うことを物納と言います。路線に面する不動産1㎡当たりの評価額のことを路線価と言い、物納する際の土地価格はこの路線価によって決まります。物納に関しては、お住いの地域の市役所に相談しましょう。

隣人に譲る

近隣の人が土地をもらってくれるケースもあります。当然相手は自分で見つけなければなりませんが、どうしても処分できない場合は欲しがる人を探してみると良いでしょう。

相場を調べて売却価格を変更する

大前提として相場は把握しておかなければなりません。具体的な確認方法に関しては、『不動産売却の相場を確認する方法と相場を把握して高く売るための知識』でお伝えしています。比較的買い手のつく見込みがある土地であれば、価格を適正すれば売れる可能性があります。

媒介契約を見直す

媒介契約には次の3種類があります。

  • 一般媒介契約:複数の不動産会社と結ぶ媒介契約|購入希望者は自分で見つける
  • 専任媒介契約:1社のみと結ぶ媒介契約|購入希望者は自分で見つける
  • 専属専任媒介契約:1社のみと結ぶ媒介契約|購入希望者は不動産会社が見つける

この内、一般媒介契約を結ぶと売れ残ってしまう恐れがあります。不動産会社からすれば、営業活動を頑張ったところで自社の成果になる保障はないため、一般媒介契約の物件はあまり力を入れてもらえない恐れがあります。

土地が売れ残っているのであれば、専任媒介契約か専属専任媒介契約も検討しましょう。

相場を下回る価格にしてでも売る

土地に問題がある場合などは、相場を下回ってでも安い価格で売ってしまうのもアリかと思います。斜面がある土地を買って家を建てようと考える人もいますので、所有している土地を売れそうな不動産会社があれば、査定を受けてみると良いでしょう。

違う不動産会社と契約する

媒介契約は3ヶ月更新です。3ヶ月間試してみて販売力がなさそうであれば、別の不動産会社に切り替えた方が早く売れる場合もあります。最初に媒介契約をした時よりも不動産売却に関する知識も増えているでしょうし、契約を検討するだけであればお金もかかりません。

お近くの不動産会社に行くのも良いですし、インターネットで探すのも良いでしょう。ただ、一社ずつ査定依頼をするのは手間がかかりますので、スムーズに依頼するための方法を以下でご紹介します。

違う不動産会社と契約し直すときは一括査定サイトを利用

あなたの土地を得意とする不動産会社に出会うことが土地売却の成功のカギ

土地を売却する際は、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的です。しかし、不動産会社ならどこでもいいわけではありません。あなたの土地を得意とする会社に依頼することが大切です。

得意な不動産会社と苦手な不動産会社

では、そのような不動産会社はどのように見つければいいのでしょうか?そこで役に立つのが「一括査定サイト」です。

一括査定サイトを使ってあなたの土地が得意な不動産会社を効率よく探す

不動産の一括査定サイトは、ネット上で自分の土地情報・個人情報を入力するだけで、一度に複数の不動産会社に無料で査定依頼ができるというものです。土地情報をもとに査定可能な不動産会社が自動表示されるので、好みの会社を選んで依頼する、という仕組みです。

一括査定イメージ

不動産会社によって出す査定額はバラバラです。そのため、査定額が出たら金額はもちろん、その根拠も各社に尋ねて比較しましょう。上の図だと、細かい部分まできちんと評価して高額を出してくれているA社に依頼したくなりますね。

ただし、買い手が付かないような過剰に高い金額になっていないか、注意も必要です。高額査定はうれしいものですが、それに加えて納得のいく根拠を示してくれる不動産会社を見分けることが重要です。

このように、一括査定サイトを使うことで、個別に不動産会社に連絡するよりも格段に効率よく依頼できるうえ、各社の比較を通じて、自分に合った不動産会社が見つけやすくなるのです。

なお、まだ売却時期が決まっていなくても査定はしてもらえます。査定結果を見てから、売却時期の検討を始めても問題ありません。

おすすめの一括査定サイトはこの6つ|組み合わせ例も紹介

一括査定サイトは、比較的よく知られているものだけでも30以上。どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。

いえぽーと編集部では、運営歴の長さや利用者数の多さから、信頼できる11サイトをセレクトし、利用をおすすめしています。

そのなかでも、特におすすめなのは以下の6サイトです。


☑所有不動産の種別・所在地の査定が得意な不動産会社を無料紹介
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☑査定後、適正価格での不動産売却も可能
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サイト名 長所/弱点 提携不動産会社 対応エリア 利用者数
運営開始年
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【長所】
・業界で最も運営歴が長く信頼感アリ
・NTTグループの運営で情報保護も含めて安心

【弱点】
・大手で参加していない会社がある
約1,500社 全国 約1,000万人
/2001年
 
【おすすめ度】
★★★★★

すまいValue

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【長所】
・超大手6社のみの参加で安心感抜群
・最大手3社に一括査定が依頼できる唯一のサイト

【弱点】
・人口が少ない地域は未対応の可能性あり
6社
・三井不動産リアルティ
・住友不動産販売
・東急リバブル
・野村不動産ソリューションズ
・三菱地所ハウスネット
・小田急不動産
全国
※一部未対応
年間成約件数11万件以上
/2016年
 
【おすすめ度】
★★★★★

SUUMO

公式サイトへ
【長所】
・業界トップクラスの知名度を誇るSUUMOに物件情報を掲載できる
・電話番号を入力しなくても査定依頼が可能

【弱点】
・競争相手となる物件もSUUMOには多く掲載されている
約2,000社 全国 非公開
/2009年
 
【おすすめ度】
★★★★☆

イエウール

公式サイトへ
【長所】
・利用者数1,000万人以上は業界No.1
・参加不動産会社数は約1,600社でこちらも業界屈指

【弱点】
・運営歴が浅く、サポートはやや少なめ
約1,600社 全国 1,000万人以上
/2014年
 
【おすすめ度】
★★★★☆

ライフル・ホームズ

公式サイトへ
【長所】
・地元密着型の不動産会社が幅広く参加
・不動産ポータルサイトならではの情報の充実度

【弱点】
・大手で参加していない会社がある
約1,700社 全国 約470万人
/2009年
 
【おすすめ度】
★★★★☆

イエイ

公式サイトへ
【長所】
・「イエローカード制」で悪徳業者を徹底排除
・「お断り代行サービス」など各種サポート体制が充実

【弱点】
・大手で参加していない会社がある
約1,700社 全国 400万人以上
/2007年
 

さらに、ご自身の住まいに合わせて、一括査定サイトを組み合わせて利用するのが上手な使い方です。

1つの一括査定サイトで依頼できる不動産会社の数は限られているので、あなたにとって最適な会社がそこだけで見つかるとは限りません。複数の一括査定サイトを組み合わせて使えば、より多くの不動産会社を比較できるようになるので、自分に合った会社が見つかる可能性が高まるでしょう。

以下でおすすめの組み合わせ例をご紹介していますので、参考にしてください。

3大都市圏などの大都市部 それ以外の地域
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すまいValue
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SUUMO
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イエウール
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ライフル・ホームズ
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ポイント ポイント
万能型の「HOME4U」でまずは有力な不動産会社をキープ。大手特化の「すまいValue」と地場企業に強い「SUUMO」でさらに比較対象を増やすのがおすすめ。 1つのサイトで候補に挙がる社数が少ない可能性があるため、提携社数の多い3サイトを組み合わせて選択肢を広げるのがポイント。

ちなみに、首都圏や関西の物件査定であれば、SRE不動産の利用もおすすめです。SRE不動産はソニーグループの不動産会社で、売主のみを担当する「売却エージェント制」を敷いており、100%売主の味方になってくれることから、非常に高い顧客満足度を誇っています。一括査定ではありませんので、上記の一括査定サイトで査定依頼することになった不動産会社にプラス1社、といった使い方もしやすいのが魅力です。

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【対応エリア】東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・京都・奈良

一括査定サイトについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

まとめ

土地が売れない場合、まずは原因を明確にしましょう。ご自身で情報収集するのも良いですし、わからなければ不動産会社に聞くのが確実かと思います。原因に応じた対処法をすることで、売れない土地をできるだけ早く手放すようにしましょう。

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