「マンション売却を失敗したくない」「先人の失敗例を参考にしたい」このように考えている方もいらっしゃるでしょう。
所有しているマンションを希望額で売却するには、過去の失敗パターンを知り、同じことを繰り返さないような対策が必要です。
対策なしで売却活動をはじめると数百万円損することもあるため、必ず失敗パターンを知っておく必要があります。
そこで本記事では、マンション売却の失敗パターンをまとめ、実際に売却した方の失敗談も収集しました。
希望額でマンションを売却したい方は、記事を参考に対策を立ててみてください。
この記事の目次
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1マンション売却でよくある失敗事例11選と対策を紹介
- 1.1事例1:リフォームしてから査定に出してしまった
- 1.2事例2:相場よりも低い金額で売却してしまった
- 1.3事例3:希望売却価格が高すぎて買い手がつかない
- 1.4事例4:スケジュールに余裕がなくて安値で売却
- 1.5事例5:専任媒介契約で「囲い込み」「両手仲介」にあった
- 1.6事例6:担当者との相性が合わずに不満を覚えたまま売却
- 1.7事例7:思ったより手数料がかかってしまい損失を出してしまった
- 1.8事例8:値下げ交渉に負けて損失計上
- 1.9事例9:なんとなく大手不動産会社を選んでしまい後悔
- 1.10事例10:マンション内覧で印象を悪くしてしまい成約できなかった
- 1.11事例11:譲渡益で住宅ローンを返済できず借金を抱える
- 2マンション売却の失敗談
- 3失敗例からわかるマンション売却のポイント
- 4マンション売却の流れ
- 5マンション売却の失敗談でよくある質問
- 6まとめ
マンション売却でよくある失敗事例11選と対策を紹介
「マンション売却を失敗したくない」と考えている方は、先人の失敗事例を参考にするといいでしょう。
以下ではマンション売却でよくある失敗事例と対策をセットで紹介します。
今後売却を考えている方は、同じ失敗をしないようにチェックしてみてください。
事例1:リフォームしてから査定に出してしまった
マンション売却で失敗する例のひとつは、リフォームしてから査定に出してしまうことです。
「内装を綺麗にしてからのほうが高く売れるのでは」と考えて、不動産会社に相談せずリフォームに踏み切ってしまうケースがしばしばあります。
対策:リフォームの有無は不動産会社に相談する
リフォームしてからの売却を考えていた方は、先に不動産会社へ査定を出しましょう。
見積もりをもらう中で「リフォームをしたほうが買い手がつきそう」「このまま売却すべき」などの意見をもらえます。
とくにマンションの売却経験がない方が独断でリフォームを敢行すると、改修費用がかかり、売却額も十分に受け取れない可能性もあります。
まずは不動産会社に相談し、リフォームの有無をチェックしてみてください。
事例2:相場よりも低い金額で売却してしまった
マンション売却でよくある失敗例は、相場よりも低い金額で売却してしまうケースです。
「自分が想定していたよりも高値だった」など自分の想像と比較してしまい、高値で売却できるチャンスを逃すケースもあります。
売却経験がない初心者が陥りやすいトラブルなので、下記で紹介する対策を講じてみてください。
対策:相見積もりをとって査定額が高い会社を利用する
相場よりも低い金額で売却しないための対策は、相見積もりをとって査定額が高い会社を利用することです。
複数社から見積もりをもらうと、自分のマンションがいくらで売却できるのか相場をチェックしながら条件のいい会社を見つけられます。
相見積もりをとる際は、不動産一括査定サイトの活用がおすすめです。
「仕事が忙しくて何社も連絡している時間はない」という会社員や自営業社は、不動産一括査定サイトにマンションの詳細を入力してみてください。
関連記事:不動産一括査定26サイトを紹介|あなたに合ったサイトが見つかる!
事例3:希望売却価格が高すぎて買い手がつかない
マンション売却における失敗例3つめは、希望売却価格が高すぎて買い手がつかないことです。
たとえばその地域で1LDKの中古マンションの相場が2,000万円だった場合、明確な意図がないまま2,000万円以上の価格をつけてしまうと売却できない可能性があります。
買い手が現れないまま時間が経ってしまうと、物件の価値を落としてしまうかもしれません。
早く買い手を見つけられるよう、下記の対策を実施しましょう。
対策:相場をチェックして妥当な金額で売りに出す
希望売却価格をあげすぎないための対策は、同じ地域で同様の物件の相場をチェックすることです。
買い手からみて妥当な金額だと思ってもらえるよう、近隣の物件と同じくらいの価格で売りに出せるといいでしょう。
相場をチェックするための方法は下記の2つです。
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不動産一括査定サイトで相見積もりをとる
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中古マンションを販売しているサイトで近隣の物件をリサーチする
どちらの方法も実践しながら、買い手がつくような金額で売りに出してください。
関連記事:マンション買取で失敗しないための必須知識|安売り回避の方法は?
事例4:スケジュールに余裕がなくて安値で売却
スケジュールに余裕がなく安値で売却してしまう失敗も、なるべく避けたいところです。
マンションを売る際にはしばしば「もう少し待てば買い手が現れそうだけど、車を買いたいから…」などの理由で値下げするケースがあります。
本来受け取れるはずだった数十万円から数百万円を失ってしまう可能性もあるので、スケジュールに余裕を持って売却活動をはじめましょう。
対策:6カ月以上余裕を持って売却活動をはじめる
スケジュールに余裕がなく買い叩かれないためにも、6カ月以上余裕を持って売却活動をはじめましょう。
「提示された金額が希望額よりも下であれば売らない」という判断をするためには、余裕のあるスケジュールが欠かせません。
一般的に中古マンションが売れるまでにかかる期間は、3カ月から6カ月だといわれています。
そのため最低でも6カ月はスケジュールを確保し、断る選択肢を用意した状態で売却活動をはじめてください。
事例5:専任媒介契約で「囲い込み」「両手仲介」にあった
専任媒介契約で囲い込みや両手仲介にあうケースも、マンション売却の失敗例としてあげられます。
専任媒介解約・囲い込み・両手仲介の解説は、下記を確認してみてください。
用語 |
解説 |
専任媒介契約 |
他の不動産会社に依頼できない契約のこと |
囲い込み |
不動産会社が他の会社に契約させないために、虚偽の情報を伝えること |
両手仲介 |
買い手と売り手両者から仲介手数料をとること |
たとえば不動産会社と専任媒介契約を結び、その会社がレインズと呼ばれる物件管理システムに登録せず仲介をしているなら、囲い込みをしている可能性があります。
囲い込みや両手仲介は、違法ではありません。
しかし本来売り手が得られるはずだった譲渡益を縮小させてしまう可能性があるため、下記の対策を講じてください。
対策:レインズに登録しているか確認する
囲い込みをしているか確認する際は、取引中の不動産会社がレインズに登録しているか確認してみましょう。
レインズとは、オンラインで貸出予定の物件の情報を確認できるサイトのことです。
専属専任媒介契約を結んだ場合、不動産会社は5日以内にレインズに登録しなければなりません。
手数料を取りたいがために囲い込みや両手仲介をしていないか、レインズを通じて確認してみてください。
事例6:担当者との相性が合わずに不満を覚えたまま売却
マンション売却の際に担当者との相性が合わず、そのまま売却するケースも散見されます。
複数の不動産会社を比較しておらず、その会社と取引するしかない状況になっていると、人間関係が原因で売却を焦ってしまうかもしれません。
納得いく金額で売却するには、不動産会社の協力が必要不可欠です。
コミュニケーションをより頻度も多くなるため、相性のいい担当者を見つけてください。
対策:不動産一括査定サイトなどを活用して相性のいい担当者を見つける
相性のいい担当者を見つけるための対策は、不動産一括査定サイトを活用することです。
「困ったら他の会社に依頼すればいい」という状況を作れていると、無理やり取引して損するリスクを軽減できます。
多くの不動産一括査定サイトは、一度物件の査定を依頼したら4〜6社程度とやりとりできます。
査定額の高さや対応の良さが際立つ会社を見つけてみてください。
事例7:思ったより手数料がかかってしまい損失を出してしまった
マンション売却でよくある失敗例のひとつは、手数料がかかってしまい損することです。
手数料の見積もりが甘いと、売値が相場より高くても損するかもしれません。
一般的にマンション売却の際の手数料は、下記の内容が請求されます。
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仲介手数料
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登記費用
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印紙税
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証明書発行費用
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引っ越し費用
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ハウスクリーニング費用
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ローン返済にかかる費用
利益は譲渡益からかかった費用を差し引いて算出されるので、手数料も考慮したうえで売却しましょう。
対策:査定の段階でいくら手数料がかかるのか確認する
「思ったよりも手元にお金残らないな」とガッカリしないために、査定の段階でいくら手数料がかかるのか確認しましょう。
不動産会社に概算を聞いておくと、手元にいくら残るか把握できます。
とくにローンの返済が終わっていない方は、譲渡益でローン返済の費用をまかなえるか確認しなければなりません。
手数料がかかることを認識したうえで、マンションの売却活動をはじめてください。
関連記事:マンション売却の手数料はいくら?安く抑えるコツや売るまでの流れも解説
事例8:値下げ交渉に負けて損失計上
値下げ交渉に応じた結果損失を計上するのも、よくある失敗事例の1つです。
「〇〇万円なら即購入します」などの交渉を受け入れた結果、本来得られるはずだった譲渡益を縮小させてしまうケースはしばしばあります。
交渉に応じることは決して悪くありません。
ただし、値下げしても利益が残るラインを知っておくべきでしょう。
対策:値下げの最低ラインを決めて交渉に応じる
値下げ交渉に応じて損しないために、自分の中で「ここまでなら応じる」という最低ラインを決めておきましょう。
譲渡益が残るラインを明確にしておけば、無理な交渉に頭を悩まれることもありません。
はじめての売却で計算が不安な方は、不動産会社と一緒に交渉に応じるラインを決めてください。
事例9:なんとなく大手不動産会社を選んでしまい後悔
マンション売却の際、なんとなく大手不動産会社を選んでしまい後悔する方も多いようです。
「広告でよく見るし…」「大手だから安心できそう…」などの理由で選んでしまうと、査定額が高い会社を見逃してしまうかもしれません。
大手不動産会社が悪いのではなく、査定額の高さや対応の良さは会社の規模に依存しないと理解しておきましょう。
対策:相見積もりをとっていい業者を選ぶ
なんとなく大手不動産会社を選ばないためには、相見積もりとって査定額の高さや対応の良さで不動産会社を選びましょう。
不動産会社によって査定額の高さやや対応の良さは異なるため、知名度だけで選んでしまうと金銭面で損する可能性があります。
複数社に査定を依頼する際は、不動産一括査定サイトの活用がおすすめです。
一度だけマンションの情報を入力すれば、対応できる不動産会社を4社から6社程度マッチングしてくれるので、何度も同じ情報を入力せずに済みます。
不動産会社選びにかかる時間を短縮したい方は、不動産一括査定サイトを活用して査定を受けてみてください。
事例10:マンション内覧で印象を悪くしてしまい成約できなかった
他にもマンション売却でよくある失敗事例としては、内覧で印象を悪くしてしまうことがあげられます。
室内の清掃を怠っていたり、聞かれたことに対してはぐらかすような回答をしたりしていると、購入希望者からの印象は悪くなるでしょう。
多くの購入希望者は複数の物件をチェックしたうえで、購入するマンションを決めます。
競合のマンションに負けないためにも、購入希望者が物件を魅力的に思ってもらえるような対策をしなければなりません。
対策:内覧前に掃除する
内覧での印象を悪くしないために、内覧前に室内全体を掃除しましょう。
現時点で住んでいる家を内覧してもらう場合は、生活感をなくしてできる限り「購入希望者が生活するイメージをできる」ような状態にしてください。
また住んでいないマンションなら、フローリングのホコリや水回りの汚れを清掃しましょう。
内覧前に換気を行い、生活感のあるニオイをできる限り除去したうえで内覧を迎えてください。
事例11:譲渡益で住宅ローンを返済できず借金を抱える
マンションの売却を試みたものの、譲渡益で住宅ローンを返済できない事例もよく起こります。
購入してからまもないマンションや郊外で価値が落ちているマンションなどは、譲渡益でローンを返済できないことも考えられるでしょう。
しかしローンを組んでいる以上、マンションの権利は債権者である金融機関にあります。
基本的に売却して得たお金で完済できないのであれば、金融機関はマンションの売却を認めてくれません。
マンションの売却を考えている方は、譲渡益でローンを完済できる状態で売却しなければならないと理解しておきましょう。
対策:売却前に住宅ローンの残債を確認する
譲渡益で住宅ローンを返済できない事態を防ぐために、売却前に住宅ローンの残債を確認しましょう。
住宅ローンを返済できる見込みがないとその後の作業がすべて無駄になるので、ローン残債の確認は必須です。
残債を確認する方法は、以下のいずれかを実践してみてください。
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いずれかの方法で現在の残債を確認してから、いくらで売却できる見込みがあるかチェックしてもらいましょう。
関連記事:不動産売却でよくある失敗8選|対策とありがちな悩みの解説
マンション売却の失敗談
これからマンションを売却する方は、過去にマンション売却した方の失敗談をみておくと同じミスをせずに済みます。
そこで以下では、いえぽーとが独自収集したマンション売却の失敗談を紹介します。
過去にマンション売却をした方の失敗談を参考に、どのように売却すべきか考えてみてください。
売り時の見極めが甘かった
宮城県仙台市内のマンションを3年前に売却しました。中古マンションの売却価格はその後も上昇したので、売りどきの見極めが少しあまかったと思います。また、不動産売却にかかる税金は「印紙税」「登録免許税」「住民税・復興特別所得税」「譲渡所得税」の4つがあり、そのことは把握していたのですが、譲渡所得税が想定していたより高くなりました。時期に見極めと税理計算の正確性は、もう少し勉強しなければいけないことでした。
コロナの時期にマンション価格が下がるのではと思いました。売却を検討し、査定依頼し、想定価格より高く売れたので売却した。しかし、2024年には売却したマンションの価格が大幅に上がり、正直、急ぎ過ぎたと後悔しています。
マンション売却の失敗談で多くあった話は、売り時の見極めが甘かったという内容です。
実際の経験談で「売却後も中古マンション価格は上がり続けた」「急ぎすぎた」とのコメントがあったことからも、売り時の見極めの重要性がわかるでしょう。
しかし、正確な売り時を見極めるのは難儀なことです。
最高値での売却はできないケースがほとんどなので、不動産会社と相談しながら、自分が希望している売却価格を決めて下回らないように動くといいでしょう。
希望していた金額で売却できなかった
マンションの売却をした理由は、目論見では売却により、ローン残債の残り800万が相殺できると踏み、新築で購入したマンションを手放したのです。が、問題においては目論見通りにいかず、残り300万円のローン残積が残りまして、失敗については目論見通りの金額でマンションが売れなかったことのほか、マンションに不具合があるということで買取額が差し引きされてしまいローンが残り300万円ほど残ったことです。そのうえで、マンションの売却についてアドバイスをするとなると、マンションに不具合がある場合、室内のみの不具合なら修繕してから売りに出せば問題ないらしいですが、マンション全体の場合、どうしようもないので複数社に見積もりを出すくらいしかできないです。
マンション売却の失敗談では、希望していた金額で売却できなかったという声もみられました。
目論見通りにいかないとローン残債が残ってしまい、抵当権を抹消できない可能性があります。
このような失敗を避けるために、複数社に査定を依頼しましょう。
複数社に査定を依頼すると所有しているマンションの相場がわかるため、売却できる金額の概算が正確にわかります。
またマンションに欠陥がある場合も見落としを防げるため、売却活動開始後の値下げを防止できるでしょう。
マンション売却を考えている方は、複数社に査定依頼を出してみてください。
時間の余裕がなく売却してしまった
転職に伴い一時的収入が減ったことに加え子供の養育費が上がってきたため資産として持っていたマンションを売却することにしました。当時42歳で年収は300万円ほど、ローンは500万円ほど残っていました。経済的に余裕がなかったこともあり、売却額は満足できるものではありませんでしたが、やむなく応じました。精神的にゆとりがない場合はじっくり考えられず急いで行う決断は一番良いとも言えないので、時間的余裕がある時にしっかりと事前に考え計画することをお勧めします。
マンション売却をした方の中には「経済的・時間的に余裕がなくやむなく売却した」というコメントも見られました。
直近でお金が必要なときに売却活動をはじめると、早く売るために値下げをしなければなりません。
その結果満足できる金額で売却できない可能性があるので、お金が必要になる時期を見越して計画的に取り組む必要があります。
マンション売却を考えている方は、最低でも6カ月は余裕を持って売却活動をはじめましょう。
失敗例からわかるマンション売却のポイント
マンション売却を失敗しないためには、実際の失敗例から具体的な対策を立てる必要があります。
そこで以下では、記事内で紹介した失敗例からわかるマンション売却のポイントをまとめました。
同じ失敗をしないように、こちらで紹介しているマンション売却のポイントを実践してみてください。
不動産一括査定サイトを利用する
マンション売却で損しないために、不動産一括査定サイトを活用しましょう。
不動産一括査定サイトを活用すべき理由は、大きく3つあります。
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不動産一括査定サイトは一度情報を入力すると、条件がマッチしている会社4社から6社程度自動で選んでくれます。
普段忙しいビジネスパーソンでも楽に複数社の査定をもらえるので、時間を節約するためにもおすすめです。
また複数社から査定をもらうと自宅の相場がわかるため、不動産会社から買い叩かれずに済むでしょう。
さらに複数社比較すると競争させるような構図になり、不動産会社はいい条件を出してくれる可能性があります。
自力で取引するよりも時間的・経済的なメリットがあるので、失敗したくない方は不動産一括査定サイトの活用がおすすめです。
スケジュールに余裕を持って活動をはじめる
マンションを売却する際は、スケジュールに余裕を持って活動をはじめましょう。
具体的な理由は大きく3つあります。
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マンションを売却するためには、登記簿謄本や購入時のパンフレットなど、さまざまな書類が必要になります。
購入してから年月が経過していると「どこにあるかわからない」と時間がかかることもあるため、スケジュールに余裕を持った活動が大切です。
またマンション価格は売却する時期によって変動する可能性があります。
とくにハイシーズンと呼ばれる2月から3月あたりは強気で交渉できますが、それ以外の時期では値引き交渉を迫られることもあるでしょう。
希望額で売却するためにも、最低でも半年程度は余裕を持って売却活動をはじめてください。
事前に知識を身につける
マンション売却で損しないために、事前に知識を身につけておくと安心です。
売却価格の交渉で適切に対処できたり、手続き時のトラブルを回避できたりするため、自分のお金や時間を守ることにつながります。
たとえば同じ地域のマンションの売却価格を知っていれば、相場よりも低い金額で売却せずに済むでしょう。
また手続きで必要な書類やかかる費用の種類などを知っておくと、あとから書類や追加の費用を用意せずスムーズに取引できます。
無駄なお金や時間をかけないためにも、Web記事や本などを読みながらマンション売却にまつわる知識を身につけてください。
マンションの売り時を知る
できるだけ高値で売却するために、マンション売却の際は売り時を把握しましょう。
市場価格は常に変動するので、売却の時期を見誤ると損する可能性があります。
実際に収集したアンケートでも「売り時の見極めが甘かった」「急ぎすぎた」などと声を寄せている方もいました。
しかし、最高値の時期を見極めるのは難しく、必ずベストタイミングで売却できるとは限りません。
不動産会社と相談しながら「最低でもこの金額で売却する」というラインを決めて売却活動に当たってみてください。
関連記事:投資用マンションの売却はタイミングが重要|失敗しないためのポイントを解説
マンション売却の流れ
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マンション売却は大きく8つのステップで進みます。
まずは不動産会社へ査定を依頼する必要があるので、不動産一括査定サイトを活用して複数社に依頼してみてください。
査定を受けたら、査定額の高さや対応の良さが目立つ不動産会社を選び、媒介契約を締結します。
その後不動産会社と協力して、売買活動を行い購入希望者を見つけてください。
購入希望者が見つかると、その後決済・引き渡し準備に入ります。
譲渡益がでたり税制特例を活用したりする方は、確定申告が必要です。
不動産会社や司法書士などに相談しながら、滞りなく手続きを済ませられるように対策しましょう。
マンション売却の失敗談でよくある質問
マンション売却を考えている方でよくある質問をまとめました。
売却活動をはじめる前に、先人が悩んでいた疑問点を確認してみてください。
マンションを買ったときより安く売れた場合税金は戻ってきますか?
マンションを買ったときよりも安く売れた場合、税金はかかりません。
よって戻ってくる税金もないため、確定申告の必要もないと理解しておきましょう。
しかし、税制特例を利用する場合は所得税の還付を受けられるので、確定申告を行う必要があります。
不動産会社や税理士と相談しながら、どの方法で申告するとお得か判断してみてください。
専任媒介契約のデメリットは?
専任媒介契約のデメリットは、不動産選びを間違えると売却までに時間がかかったり、希望額で売却できなかったりする点です。
不動産会社や担当者の対応が重要になる契約形態なので、信頼して任せられるのか確認したうえで契約してください。
専属専任媒介契約をキャンセルしたいのですがどうしたらいいでしょうか?
不動産会社が正しく売却活動をしている場合、基本的に専属専任媒介契約はキャンセルできません。
しかし、不動産会社が販売活動を行わなかったり活動報告義務を怠ったりしている場合は、専属専任媒介契約を解除できます。
マンションを売却するのに平均してどれくらいの期間がかかりますか?
一般的にマンションを売却するまでにかかる期間は、3カ月から6カ月程度だといわれています。
これからマンションの売却活動をはじめる方は、最低でも半年間はスケジュールに余裕を持った状態ではじめてください。
まとめ
本記事では、マンション売却の失敗例を11パターンまとめ、独自収集した失敗談も紹介しました。
マンションを希望価格で売却するには、よくある失敗パターンを理解しておかなければなりません。
とくに担当者との相性やスケジュール管理は売値に大きな影響を与えるので、いい担当者を見つけて6カ月以上スケジュールに余裕を持って売却活動をはじめてください。
無対策で売却活動をはじめると、数百万円損する可能性もあります。
記事内で紹介している失敗例や失敗談を参考にしながら、希望額でマンションを売却できるように対策しましょう。