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戸建てを持ちながらも「老後はマンションに…」と将来的にマンションへの住み替えを考えている方も多いかもしれません。でも実際に老後にマンションへ住み替えた方々の本音はどうなのでしょうか?今回の記事では、老後にマンションの購入を検討している方のために、実際にマンションへの住み替えを経験したご夫婦の体験談をご紹介します。
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この記事の目次
住み替えの背景|経緯
今回ご紹介するのは、10年前に購入した戸建てから駅近のマンションへの引っ越しをされたご夫婦です。住み替えを行った背景としては、
- 子供が独立して部屋が余っていたこと
- 戸建ては冬が寒いと感じていたこと
- 駅からの距離が気になり始めていたこと
があったそうです。
以前から「老後はマンションに…」と引っ越しを考えていたというわけではなかったとのこと。元々4LDKの戸建てに住んでいたのですが、子供の独立にともない、ほぼ2階の部屋を使うことはなくなっており、「いつか建て替えやリフォームを…」と検討されていたそうです。
また常日頃、戸建の冬の寒さを痛感しており、「リフォームの際には床暖に…」とも考えていたそうです。そのほか、これまで通勤のため、駅まで自転車で通っていたそうなのですが、その駅までの距離も少し気にはなっていたそうです。
なんとなく、上記のような思いがあったことに加えて、ちょうど近所に大型マンションが建ち、息子夫婦に誘われて内覧に行ってみたところ、広いリビング、窓からの景色、広々としたワンフロアに惹かれ、購入に至ったそうです。
購入の時点でお孫さんがいらっしゃったので、「孫たちが将来集まるとしたら広いリビングが必要」だとも思っていたそうです。そのようなことから、約10年間お世話になった戸建てに別れを告げ、新築マンションへの引っ越しをされました。
マンションに住み替えて良かったことは
では今回の「戸建て」から「マンション」への引っ越しをしてみて、実際にどのようなことが良かったのか、ご夫婦に聞いてみました。ご夫婦の解答としては以下の通りです。
- マンションは暖かい
- ワンフロアで階段の上り下りがなく楽
- 住宅の機能が改善されている
- 断捨離のきっかけになる
戸建てに比べ暖かい
まず、戸建てに比べてマンションはとても暖かいと感じたそうです。購入したマンションのリビングには「床暖房」機能が付いていたので、冬でも暖かく過ごせることは購入前から期待していたそうなのですが、実際に床暖房を使ったのは冬の本当に寒かった時期の数回程度。それ以外は床暖房を使わなくても快適に過ごせたそうです。
逆にマンションの部屋の中にいると外の気温がわからずに、外出するときにどれくらい着込めばよいのかわからず、苦労することもあるほどだそうです。
ワンフロアで階段の上り下りがなく楽
マンションの部屋はワンフロアですので、家の中での階段の上り下りがありません。これまで戸建てに住んでいたときは洗濯物を干すために2階に上がり、取り込むためにまた階段を登り…何かにつけて階段を上り下りしていましたが、マンションではそのような階段の上り下りがなくなります。これまで階段の上り下りで苦労されていた奥様は、そのことがとても助かっているとのことです。
住宅の機能が良くなっている
また、10年前の住宅性能よりも現在の住宅性能が上がっていることを実感しているとのこと。これまで冬の時期は、窓の結露で奥様は苦労していたとのことですが、マンションに引っ越してから結露の処理に困らなくなったと言います。
またマンションのキッチンに備え付けられていたディスポーザーにも感動されたそうで、生ゴミの処理も楽になったといいます。10年前の戸建ても新築での購入だったそうなのですが、この10年間で住宅の性能は大きく向上していることを実感したそうです。
断捨離のきっかけになる
奥様曰く、老後の引っ越しは「断捨離」のきっかけになるのでおすすめだそうです。子供が独立してもそのまま何となく取っておいてしまったようなものも、この引っ越しがきっかけになり処分に踏み切ったといいます。
いつでも処分できるから、ということでなかなかタイミングを失っていたそうなのですが、引っ越しは断捨離のよいきっかけになるそうです。今では子供達のものも処分し、夫婦での生活がとてもシンプルになったとのこと。
マンションに住み替えて後悔したことは
逆に、マンションへの住み替えで後悔したことはあるのでしょうか。やはり良いことばかりではなく、後悔したこともあるのではないかと伺ってみました。ご夫婦からの回答は以下の通りでした。
- 孫の足音に注意
- 足腰が弱る
「後悔」というほどのことではないそうですが、この2つのことは想定していなかったそうです。
孫の足音に注意
マンションへ引っ越してからは、下のフロアの人への配慮が必要となります。特に老後にマンションへ引っ越す場合、子供の足音に関しては問題ないものの、「孫」の足音には注意が必要です。ご夫婦も孫の足音の件で、下の住人からクレームがあったそうです。戸建てに比べるとマンションではそのような上下、左右の住人への気遣いが必要になってくるのも事実です。
足腰が弱る
階段の上り下りがない分、足腰が弱っているなと、ここ最近感じているそうです。これまで不便だと感じていたそのような階段の上り下りも、実際には良い運動になっていたということですね。そのため、今ではマンションの6階からエレベーターを使わずに、階段でゴミ出しに行かれているそうです。
購入資金はどのように準備したか
購入資金に関してはどうされたのでしょうか。
今回のご夫婦の場合、住み替え前の戸建てのローンは完済していたとのことで、今回のマンション購入のために再度ローンを組んだとのことです。ご主人は戸建てを購入した当時(10年前)と比べ、利息が大幅に下がっていることに驚かれていました。マンションを購入されたのは退職前とのことで、ローン審査にも問題なく通ったとのことでした。
マンションの場所選びの基準は?
引っ越し先の場所選びはどのようなことを基準に選んだのでしょうか。
今回のマンションを選ぶにあたり、「生活スタイルは変えたくない」という思いがあったため、以前住んでいた戸建てからそう遠くない場所を考えていたそうです。
また、ご主人としてはまだ退職はされていなかったため、通勤のため駅近を希望していたそうです。
住み替え前の戸建てはどうしたか
では、住み替え前の戸建てはどうしたのでしょうか?
このご夫婦の場合、息子さんご夫婦に賃貸されたそうです。息子さんご夫婦としても戸建てに安い賃料で住むことができ満足されているとのことで、将来的には息子さんご夫婦たちはその戸建て住宅を自分たちのものにして、建て替えることなども考えられているそうです。
ご両親としても、「子供や孫が近くにいてくれるなら…」と賛成のようです。
総合的に見て老後のマンションへの引っ越しは正解
今回お話をうかがったご夫婦にとって、総合的に考えて今回のマンションへの引っ越しは正解だったそうです。
奥様としては階段の日々の上り下りがなくなったことは、これから先介護などが必要になるときにはもっと影響が出てくると語っていました。またご主人は、マンションを購入するなら価値の下がりにくい駅近をおすすめしたいとのこと。
「老後はマンションへ…」そう考えている方は、このご夫婦の意見も参考にしてみてくださいね。
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