「家を売るときは片付けた方がいいの?」

「片付けの方法を知りたい!」

家売却時における片付けは非常に重要で、上手く片付けられれば購入希望者に対して好印象を与えられます。しかし、不用品の処分方法やコツなどがわからずにそのままの状態で売り出してしまう人も少なくありません。

そこでこの記事では、家売却時における片付けの方法やタイミングなどを詳しく解説します。この記事を読めば、不用品の処分方法や片付けるベストタイミングなどがすべてわかります。

不用品の処分でお悩みの方はぜひ参考にご覧ください。

家の売却時に家の中を片付けた方がよい理由

家の売却時において家の中を片付けた方がよい理由は以下の2点です。

  • 内覧者に好印象を持ってもらえるから

  • 極端に汚いと査定時にもマイナスな評価をされるから

それぞれを詳しく解説します。

内覧者に好印象を持ってもらえるから

家の中を片付けると内覧者に好印象を持ってもらえます。

購入希望者が物件の内覧をする際には、建物の外観や室内状況などを見て周り、実際に住んだときのイメージを膨らませます。そのため内覧時の印象は成約率に大きく関わります。

特に室内が散らかっていたり物が多く置かれていたりすると実際よりも狭く感じるので、内覧者へマイナスな印象を与えかねません。それでも、不用品を処分したり事前に片付けや掃除をしたりしておくことでスッキリした印象を与えられます。

成約できるかどうかは内覧次第といっても過言ではないないため、内覧当日までに片付けをしておきましょう。

極端に汚いと査定時にもマイナスな評価を受けるから

極端に部屋が汚いと、内覧時だけでなく査定時にもマイナス評価をされる可能性があります。

不動産会社による査定は、基本的に部屋の汚さはあまり関係しません。部屋が散らかっていたり掃除が行き届いていなかったりしても正確に査定してくれます。

しかし、足の踏み場もないほど極端に部屋が散らかっていたり壁が汚れていたりすればマイナスな評価をされる恐れがあります。特に、普段手入れしていない空き家などを売却する際は管理が行き届いていないため、マイナス評価される場合もあるでしょう。

少しでも査定額をプラスにしたい場合は、事前に掃除や片づけをしておくことが大切です。

家の売却時における片付けのタイミング

家の売却における片付けのタイミングを解説します。家売却時でも特に重要なタイミングを理解して、事前に部屋を綺麗にしておきましょう。

  • 購入希望者の内覧前

  • 不動産会社の査定を受ける前

購入希望者の内覧前

購入希望者の内覧前は特に重要なタイミングです。

前述のとおり、内覧は購入希望者が実際に物件を訪れて部屋の状態などを見て周るので、成約するかどうかに大きく関わります。

内覧時に部屋の片付けができていないとマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。せっかく物件に興味を持ってもらったのに、部屋が片付いていないだけで成約を逃すことにもなりかねません。

逆にいえば、内覧時に好印象さえ与えられれば成約が大きく近づくため、内覧前は片付けや掃除をする絶好の機会といえます。玄関やリビングはもちろん、水回りやベランダなど家全体を綺麗に片付けておくことが大切です。

不動産会社の査定を受ける前

不動産会社の査定を受ける前も片付けるべきタイミングです。

不動産会社の査定のなかでも「訪問査定」は、担当者が実際に物件を訪れて部屋の状態や設備状況などを加味して査定します。

このとき、部屋が極端に散らかっていたり汚れていたりすればマイナス評価される可能性があります。高額査定を受けるためにも、査定前に片付けておくのがよいでしょう。

家の片づけの際に出た不用品を処分する方法

家の片付けの際に出た不用品を処分する方法をご紹介します。処分方法によってかかる費用や手間などが異なるので、状況に応じて使い分けてください。

  • ごみとして処分する

  • 不用品買取業者へ依頼する

  • フリマやオークションサイトを利用する

  • リサイクルショップに買い取ってもらう

  • 友人や知人にあげる

ごみとして処分する

最も簡単に処分したいときは、ごみとして処分しましょう。

雑貨や食器などの小物であれば普通ごみや不燃ごみとして出せる物が多いため、手間をかけずに処分できます。ただし、家具や家電などの大型な物であればごみとして回収してくれない場合があるので、その町のルールに従って処分しましょう。

不用品買取業者へ依頼する

家具や家電、ソファーなどの大型の物は不用品買取業者へ依頼しましょう。普通ごみでは回収してくれない大きな物を買い取ってくれるので、手間なく処分できます。

ただし、依頼時は一定の費用がかかり、処分する量やサイズによって料金が異なります。費用相場は軽トラック1台分で1万円前後、2tトラック1台分で3万円前後かかるのが一般的です。

また、依頼先の買取業者や依頼する時期によって料金が異なるため、少しでも費用を抑えたい方は事前にいくつかの買取業者を比較しておきましょう。

フリマやオークションサイトを利用する

フリマやオークションサイトを利用すれば、処分できるだけでなく収入も得られるので一石二鳥です。

最近では「メルカリ」などを使って簡単にインターネット上で物を売れるようになりました。使わなくなった家具や家電、雑貨などを売り出して買い手が現れれば買い取ってくれます。また、料金設定も自分でできるので、少しでもお得に処分したい方におすすめです。

ただし、商品の梱包や発送、購入者とのやりとりを自分でおこなう必要があるため、若干手間がかかることを理解しておきましょう。

リサイクルショップに買い取ってもらう

リサイクルショップに買い取ってもらうのもお得に処分できる方法です。

服や本であれば、古着専門店や古本屋などに買い取ってもらえます。物によっては高額買取りしてくれる可能性もあるので、処分しながら利益を得られます。

また、最近では「宅配買取」などのサービスも出てきており、家にいながら買取りしてもらえるので試してみましょう。

友人や知人にあげる

不要になった物を友人や知人にあげるのもひとつの方法です。

特に家具や家電は購入しようとすると高額になるので欲しがる人が多くいます。処分代もかからず有効活用できるので処分する際は友人や知人に聞いてみましょう。

家売却時の片づけにおいて処分しなくてよいもの

家売却時の片付けにおいて処分しなくてよい物があります。以下2点に該当する物は処分しないように気を付けましょう。

  • 元々付いていた設備

  • 買主が希望しているもの

元々付いていた設備

元々付いていた設備は処分する必要がありません。

  • エアコン

  • 給湯器

  • 冷蔵庫

  • その他家具・家電

新築の家を買った場合は元から付いている物があり、中古住宅でも前の住人が残していった物などがあります。

これらの設備は処分しなくても問題ありません。不要な物まで処分すると余計な支出となるので気を付けましょう。

買主が希望しているもの

買主が「そのまま残してほしい」などと希望している物も処分する必要はありません。

最初は不要と思われても、設備の状態の良さや便利さをアピールできれば買主に「やっぱり残してほしい」と思ってもらえるかもしれません。設備や物を残すかどうかは買主との契約のなかで決めるため、買主とよく相談して決めましょう。

また、処分代も節約できるので、買主に設備状況をアピールするのも家売却時の大切なポイントです。

家売却時の片付けにかかる費用

家売却時にかかる費用は、自分で片付けるのか引っ越し業者などに依頼するのかによって異なります。一般的な3LDKの一戸建ての片付けにかかる費用は以下を参考にしてみてください。

片付け方法

相場

自分で片付ける

1~3万円

引っ越し業者へ依頼する

10~45万円

参考:オコマリ

自分で片付ける際、不用品買取業者へ依頼する場合は軽トラック1台あたり1万円、2tトラック1台あたり3万円前後かかります。

一方で引っ越し業者へ依頼した場合は、依頼先や人数などによって異なりますが、10~45万円前後かかるのが一般的です。なお、引っ越しシーズンはさらに費用がかかる可能性があるので、複数の引っ越し業者と比較するのがよいでしょう。

家の売却時に片付けられなかったものを一時保管する方法

家の売却時に片付けられなかったものは以下の方法で一時保管できます。

  • トランクルームを利用する

  • 引っ越し業者に一時的に預かってもらう

処分するかどうか決め切れないものがあった際は活用してみてください。

トランクルームを利用する

トランクルームとは、自分専用の倉庫を借りられるサービスです。

預けたい物の量やサイズに合わせて倉庫を借りられるので、家に置いておけない物などを一時的に保管したいときに活用できます。近年はさまざまなトランクルームが出てきており、温度や湿度なども適度に設定されている倉庫もあるので、非常に幅広い物を保管できます。

トランクルームの月額相場は、1畳あたり5,000~15,000円、5畳あたり2~4万円です。処分しようか悩んでいる物が多い場合は活用してみましょう。

引っ越し業者に一時的に預かってもらう

引っ越し業者に一時的に預かってもらうことも可能です。

引っ越しと同時に物を預かってもらえるので、買取業者へ依頼したりトランクルームと契約したりする手間がかかりません。また、引っ越し業者が運んでくれるので自分で運ぶ労力を省けるのもメリットです。

相場に関しては、おおよそ15,000円~3万円前後ですが、引っ越し業者によって異なるので複数の引っ越し業者と比較してみましょう。

家売却時の片付けに関するよくある質問

家売却時の片付けに関するよくある質問をご紹介します。片付けに関して抱きやすい疑問や不安を解消しておきましょう。

  • 荷物をそのままの状態にしても売れる?

  • 査定前に掃除しておいた方がいい?

  • ハウスクリーニングは利用した方がいい?

荷物をそのままの状態にしても売れる?

荷物はそのままの状態でも売れるケースがあります。

家にある家具や家電などは基本的にすべて片付けますが、買主によっては「使いたいから残してほしい」と言われるケースがあります。

もし、処分するつもりの物であれば処分代を節約できるので、残したまま売却した方がお得です。そのままの状態で売れるかどうかは買主次第のため、一度買主と相談してみるのがよいでしょう。

査定前に掃除しておいた方がいい?

掃除しておいた方がよいです。

不動産会社の査定は、多少散らかっていたり汚れていたりしても査定額には影響しません。査定するのは不動産売却のプロであり、物がない状態を想定して査定してくれるからです。

ただし、足の踏み場もないほど極端に散らかっていたり、壁や天井が汚れていたりすれば査定額に影響する可能性があります。

少しでも綺麗にしておくことで査定額によい影響を与える可能性があるため、査定前に掃除しておいた方がよいでしょう。

ハウスクリーニングは利用した方がいい?

掃除をする時間がなかったり面倒だったりする場合は利用した方がよいです。

ハウスクリーニングは専門業者に依頼して掃除してもらうサービスであり、掃除のプロが隅々まで掃除してくれます。査定前や内覧前に依頼することで、不動産会社や内覧者に対して良い印象を持ってもらえるでしょう。

費用に関しては、間取りや依頼する場所などによって異なりますが、おおよそ3~7万円前後かかるのが一般的です。掃除をする時間がなかったり面倒だったりする方は利用してみましょう。

まとめ

家売却時の片付けの方法やタイミングなどを解説しました。

売却時における片付けは、内覧者へ好印象を与えられるので、成約できるかどうかに関わる重要なポイントです。

不要になった家具や家電などがあれば、買取業者へ依頼したりリサイクルショップなどに買い取ってもらったりするなどして処分する必要があります。

処分方法によっては収入として得られる場合もあるので、どの方法で処分するかしっかりと吟味することが大切です。また、処分するかどうか悩んでいる場合はトランクルームや引っ越し業者に一時的に預けるのもおすすめです。

家の売却途中の方や売却に向けて準備を始めようとしている方は、ぜひこの記事を参考に処分方法やコツなどを意識して進めてみてください。