家を売るとなったとき、「どれくらいの価格で売れるのか」「売却収入で住宅ローンは完済できるか」と気になる方も多いのではないでしょうか。

家の売却相場は築年数によって変わりますが、マンションか一戸建てかなど売却する物件種別によっても傾向が異なります。

この記事では、首都圏の売却データを参考に、築年数別にみた売却相場について解説します。築年数でどの程度価格が変わるかの目安を知ることができるほか、家を相場より高く売却するコツについても紹介しますのでご一読ください。

中古マンションの築年数からみた売却相場

最初に、中古マンションの売却相場が築年数によってどのように変化するか、最新の首都圏の取引情報から解説します。

首都圏の中古マンションの売却相場と下落率

次の表は、2024年1~3月の首都圏の中古マンションの売却相場と下落率を築年数別にまとめたものです。

※㎡単価は、1㎡あたりの売却価格を示すもの

※下落率は、築年ごとに㎡単価がどの程度下がるかを示したもの(小数点第2以下切り捨て。以下同様)

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

㎡単価(万円)

122.4

105.6

97.0

83.8

71.2

57.9

42.3

下落率(%)

-

-13.7%

-8.1%

-13.6%

-15.0%

-18.6%

-26.0%

価格(万円)

7,616

6,988

6,487

5,934

5,119

3,808

2,408

価格は専有面積によって変わるため、マンションの売却相場をみるとき、1㎡あたりの価格でみた方が築年数と売却相場の関係を把握しやすくなります。当然ですが、築年の経過に合わせて㎡単価は下がります。

築10年までと築15年までのマンションの売却価格の下落率が-8.1%と他の築年数帯と比べて小さくなっていますが、概ね、築25年までは5年単位で10~15%程度売却価格が下がる傾向です。

ただし、築25年を超えると-18.6%、築30年を超えると-26.0%と下落率は大きくなっています。築25年を目途に価格が下がりやすい傾向が表れています。

出典:公益社団法人東日本不動産流通機構「中古マンション・中古戸建て住宅地域別・築年数別成約状況」

東京都の中古マンションの売却相場と下落率

首都圏の都道府県別に売却相場の変化をみていきます。まず、東京都の売却相場を築年数別にまとめたものです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

㎡単価(万円)

151.3

127.7

118.4

103.6

89.4

78.8

64.4

下落率(%)

-

-15.5%

-7.2%

-12.5%

-15.8%

-11.8%

-18.2%

価格(万円)

8,899

8,081

7,492

6,925

5,987

4,969

3,260

東京都は首都圏のなかで㎡単価、マンション価格とも最も高くなっています。首都圏の傾向と同様に、築10年までと築15年までの下落率が-7.2%と小さい傾向です。

また、築30年までは、概ね5年ごとに10~15%の下落率で推移し、築30年を超えると下落率が高くなっています。東京都は首都圏の他の地域と比べると、築年数が古いマンションでも価格が維持しやすいといえるかもしれません。

神奈川県の中古マンションの売却相場と下落率

神奈川県の売却相場を築年数別にまとめたものです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

㎡単価(万円)

94.8

83.9

73.1

70.3

58.4

48.1

32.2

下落率(%)

-

-11.4%

-12.8%

-3.8%

-16.9%

-17.6%

-33.0%

価格(万円)

6,233

5,816

5,171

5,276

4,489

3,189

1,934

神奈川県は、東京都に次いで㎡単価が高くなっています。築20年を超えると下落率が大きくなり、築30年超えのマンションは-33.0%と売却価格はかなり下がる傾向です。

埼玉県の中古マンションの売却相場と下落率

埼玉県の売却相場を築年数別にまとめたものです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

㎡単価(万円)

78.6

68.1

64.3

49.6

47.1

37.1

21.3

下落率(%)

-

-13.3%

-5.5%

-22.8%

-5.0%

-21.2%

-42.5%

価格(万円)

5,383

4,826

4,622

3,667

3,550

2,500

1,382

埼玉県のマンション価格は、築10年~15年、築20年~25年の下落率が-5%台と低くなっています。その一方で築25年を超えると下落率が上がり、築30年以上のマンションは-42.5%と大きい傾向です。

千葉県の中古マンションの売却相場と下落率

千葉県の売却相場を築年数別にまとめたものです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

㎡単価(万円)

71.3

65.6

57.2

49.9

44.6

33.7

20.0

下落率(%)

-

-7.9%

-12.8%

-12.7%

-10.0%

-24.4%

-40.6%

価格(万円)

4,919

4,777

4,479

4,008

3,623

2,437

1,321

千葉県の㎡単価は首都圏のなかでは一番低くなっています。埼玉県と同様に、築25年を超えると、-24.4%。-40.6%とそれまでより下落率は大きくなる傾向です。

【価格帯別】中古マンションの売却相場

では、購入した中古マンションはどれくらいの価格で売却できるのでしょうか。首都圏の売却相場の変化をもとに、3,000~5,000万円のマンションを購入した場合の価格をまとました。なお、新築販売価格から築5年までの下落率は5%として算出しています。

3000万円で買ったマンションはいくらで売れる?

3,000万円で購入したマンションの築年数別の売却価格の見通しです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

2,850

2,459

2,259

1,951

1,658

1,349

998

4000万円で買ったマンションはいくらで売れる?

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

3,800

3,279

3,013

2,603

2,212

1,800

1,332

5000万円で買ったマンションはいくらで売れる?

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

4,750

4,099

3,766

3,253

2,765

2,250

1,665

これらの売却価格は、首都圏の売却相場から算出した価格です。売却相場は物件の立地や戸数、管理状況、共用設備の充実度など個別要因で変わる点には注意してください。

中古一戸建ての築年数からみた売却相場

次に、中古一戸建ての築年数からみた売却相場です。

中古一戸建ての売却価格は、土地、建物それぞれ個別要因が影響し、マンション以上に売却相場の算出が難しくなります。

建物の価値は、築年数とともに基本的には下落します。その一方で、土地は築年に影響されない資産です。これを減価償却しない資産といいますが、築年を経ている一戸建てでも、地価上昇によって土地の価格は上昇することもあります。

以下、首都圏の中古戸建ての売却相場です。中古戸建ての売却価格は、土地面積や建物面積によって変わるため、土地、建物の面積を含めてまとめています。

首都圏の中古戸建ての売却相場

木造住宅の場合、一般的に築25年程度で建物の価値はほとんどなくなり、土地の価値に集約されます。

首都圏の売却相場をみても、築25年を超えてから価格の下がり方が大きい傾向です。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

5,166

4,909

4,911

4,304

4,019

3,483

2,526

土地面積(㎡)

118.4

119.4

130.3

137.1

137.9

149.7

169.8

建物面積(㎡)

97.7

98.4

101.4

106.3

109.0

113.8

102.4

東京都の中古戸建ての売却相場

東京都の中古戸建ての売却相場をまとめたものです。

東京都の売却価格をみたとき、土地面積は他の3県と比べ小さくなっている一方、売却価格はかなり高い水準です。首都圏のなかでも、東京都の戸建て相場はかなり高いといえます。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

6,874

6,123

6,556

5,751

5,652

5,637

4,044

土地面積(㎡)

94.9

96.1

100.6

110.5

108.0

125.7

111.7

建物面積(㎡)

92.7

92.3

97.3

104.6

104.7

119.4

99.8

神奈川県の中古戸建ての売却相場

神奈川県の中古戸建ての売却相場をまとめたものです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

4,170

4,526

3,748

3,060

3,116

2,911

2,466

土地面積(㎡)

131.6

138.0

147.2

133.7

140.9

155.2

207.3

建物面積(㎡)

98.0

99.6

101.0

99.3

105.7

112.3

109.1

埼玉県の中古戸建ての売却相場

埼玉県の中古戸建ての売却相場をまとめたものです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

3,851

3,667

3,369

3,200

2,673

1,899

1,468

土地面積(㎡)

139.9

130.5

162.4

154.5

139.3

151.3

149.4

建物面積(㎡)

102.5

102.4

106.1

110.3

111.3

111.0

96.7

千葉県の中古戸建ての売却相場

千葉県の中古戸建ての売却相場をまとめたものです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

3,989

3,939

3,296

3,191

2,367

2,165

1,450

土地面積(㎡)

147.5

158.0

170.2

179.5

196.1

165.1

221.5

建物面積(㎡)

103.9

104.8

107.2

106.3

112.8

109.4

104.9

【価格帯別】中古一戸建ての売却相場

では、購入した中古戸建てはどれくらいの価格で売却できるのでしょうか。首都圏の売却相場をもとに、3,000~5,000万円の戸建てを購入した場合の売却価格をまとました。なお、新築販売価格から築5年までの下落率は5%として算出しています。

3000万円で買った戸建てはいくらで売れる?

3,000万円で購入した戸建ての築年数別の売却価格の見通しです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

2,850

2710

2,711

2,366

2,209

1,915

1,390

4000万円で買った戸建てはいくらで売れる?

4,000万円で購入した戸建ての築年数別の売却価格の見通しです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

3,800

3,613

3,614

3,169

2,959

2,565

1,862

5000万円で買った戸建てはいくらで売れる?

5,000万円で購入した戸建ての築年数別の売却価格の見通しです。

 

~築5年

~築10年

~築15年

~築20年

~築25年

~築30年

築30年~

価格(万円)

4,750

4,517

4,518

3,962

3,700

3,207

2,328

ここまで首都圏の一戸建ての調査結果をもとに売却価格を算出しましたが、マンションと同様、価格は個別要因で変わります。

一戸建ての場合、築年数の経過とともに一戸建て全体に占める建物価値は小さくなりますので、築年数が経過するほど土地の価値が大切になります。

土地の売却価格を左右するものはさまざまですが、立地以外にも前面道路の幅や接し方、敷地の形状、周辺環境は大切なポイントです。

マンションと戸建てでこれだけ違う!査定方法からみた家の売却相場

マンションと木造の一戸建てでは、耐用年数が異なります。税法上の耐用年数は、木造住宅は22年、鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造は47年です。これは、売却する不動産の価格を査定する際にも考慮されます。

以下は、耐用年数ならびに不動産の価格査定マニュアルに基づく、築年数と資産価値の推移を表した図です。

青がマンション、オレンジが一戸建て(木造)を表しています。これをもとに、マンションと戸建ての売却価格相場を以下まとめました。

出典:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」

築年数と中古マンションの市場価格の推移

耐用年数と価格査定方法からみた中古マンションの建物の価値の推移です。

 

5年

10年

15年

20年

25年

30年

35年

市場価値

80~85%

75%

65%

55%

50%

40%

30%

マンションの場合、建物の価値はおよそ25年で約半分となり、築35年になると30%程度となります。

築年数と中古一戸建て(木造)の市場価格の推移

耐用年数と価格査定方法からみた中古マンションの建物の価値の推移です。

 

5年

10年

15年

20年

25年~

市場価値

80%

50%

25%

15%

10%程度で推移

マンションと比べて木造住宅の価値の減少は早く、およそ25年を超えると10%程度となります。一戸建てを購入する際にも、資産価値を重視するのであれば、マンション以上に土地の価値を重視する必要があります。

自分で家の売却相場を調べる方法

では、売却するにあたって、一定程度自分の家の売却相場を把握しておくことは大切です。ここでは売却相場を調べる方法を紹介します。

不動産情報ライブラリを活用

国土交通省が運営する不動産ライブラリを活用する方法です。

不動産ライブラリは、不動産の取引情報のほか、公示地価や基準地価、用途地域、ハザードマップなどの災害情報をまとめて調べられるサイトです。

不動産取引価格情報では、売買当事者へのアンケートをもとに、マンション、一戸建て、土地の過去の取引価格を調べられます。

売却する家と近い条件の取引事例から売却相場を調べられます。ただし、登録されている事例数は限られており、条件が近い取引事例が見つからないこともあります。

参考:国土交通省「不動産ライブラリ」

レインズ・マーケットインフォメーションを活用

全国指定流通機構連絡協議会が運用する「レインズ・マーケットインフォメーション」を活用する方法です。過去の不動産取引情報を公開しているサイトで、不動産ライブラリと比べると取引事例数は多くなっています。

地域や沿線、最寄り駅、駅からの距離、築年数などで検索条件を絞ることが可能です。

参考:全国指定流通機構連絡協議会「レインズ・マーケットインフォメーション」

不動産ポータルサイトで競合物件を調査

スーモやアットホームなど不動産ポータルサイトで条件を指定し、他の競合物件の情報をもとに調べる方法です。

サイトによって違いはありますが、詳細な条件設定ができ、また直近の販売価格を知ることが可能です。ただし、注意しなければならないのは、販売価格と成約価格は異なる点です。

不動産情報ライブラリもレインズ・マーケットインフォメーションも成約価格を調べられますが、不動産ポータルサイトの価格は「売り出し価格」です。

本来の相場より強気の価格設定がされていることは少なくありませんので、その点を考慮しながら調べる必要があるでしょう。

相場より高く売却するコツ

家を相場より高く売却するコツについて解説します。

複数の不動産会社を比較・検討する

複数の不動産会社を比較・検討することが大切です。なぜなら、不動産のようにさまざまな条件で価格が変わる商品は、正確な売却相場を知ることは簡単ではないからです。

1つ不動産会社の査定価格だけで売却活動を進めると、売り出し価格の設定などが間違うリスクがあります。そのため、複数の不動産会社を比較・検討することが必要です。不動産会社と比較するポイントならびに一括査定サイトの活用方法を以下紹介します。

不動産会社を比較する3つのポイント

不動産会社を比較するポイントは、「査定価格の根拠」「取扱い実績」「担当者の経験・相性」です。

査定価格は不動産会社によって異なることは少なくありません。正確な相場を知り、最適な売り出し価格を決めるためには、査定価格だけでなく算出根拠を比較し、納得できる売り出し価格を設定をすることが大切です。

売却の依頼をもらうために相場とかけ離れた高い査定価格を提示する会社もあります。ただし、売却できるタイミングを逃し売却期間が長期化する、価格変更を何度も繰り返すなどのリスクを考える必要があるでしょう。

また、売却する物件に合わせて不動産会社の取扱い実績を比較するようにしましょう。マンションに特化している不動産会社もありますし、新築一戸建てを主に取り扱う不動産会社などもあります。売却する物件にあわせて、その地域での不動産会社の取扱い実績をしっかりと確認しましょう。

加えて、担当者の経験や相性も大切です。保有する資格やこれまでの販売経験、地域の情報のどれくらい精通しているかなど、信頼して任せられる担当者であるかを確認することが大切です。

売却活動から売買契約、引渡しまで長期間担当者とコミュニケーションを取りながら進めることが必要です。相性を含めて判断するとよいでしょう。

不動産一括査定サイトを活用する

複数の不動産会社を比較するときに、不動産一括査定サイトを利用すると便利です。

数ある不動産一括査定サイトから選ぶポイントは提携不動産会社数です。大手だけでなく地域密着の不動産会社まで提携する会社が多いほど、数多くの不動産会社から選べる可能性は高くなります。

また、都市部では提携する不動産会社数は多いですが、地方や郊外にいくと依頼できる不動産会社が少なくなる傾向です。このような場合は、複数の一括査定サイトを併用してもよいでしょう。

スケジュールに余裕をもたせる

相場より高く売却するためには、売却スケジュールに余裕を持たせることが大切です。

好立地や築浅の物件など需要が高い物件は、短期間でも高値売却できる可能性はありますが、そうでなければ一定の販売期間が必要です。

スケジュールに余裕があれば、問合せや反響数が限られていても価格を下げずに販売を続けられるでしょう。反対に、引渡しまでの期間が限られる場合、買主からの価格交渉などにも応じざるを得ない可能性が高くなります。

なお、レインズに登録してから買主が見つかり契約するまでの平均期間は、中古マンションの場合80.1日、中古戸建ての場合83.3日となっています。ここから、不動産会社へ売却を依頼してから引渡しまでの期間を考えると、平均でも4カ月程度が必要です。

できるだけ余裕をもったスケジュールで売却活動を始めましょう。

参考:公益社団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2023年)

売却するタイミングにこだわる

売却するタイミングも大切です。

タイミングは、築年数や不動産市況などを判断することが必要です。

例えば、築年数で考える場合、前述のとおり、中古マンションの価格は築25年を超えると下落幅が大きくなる傾向でした。一戸建ての建物の価値は概ね20年~25年でほとんどなくなり、首都圏の統計では、築30年を超えると価格の下落率が大きい傾向です。

また、不動産市況で考える場合、売却相場の推移が大切です。国土交通省の不動産価格指数をみると、2013年頃から不動産価格は上昇傾向が続いています。特に、マンション価格の上昇率が高い傾向です。売却を検討するタイミングとしては悪くないでしょう。

出典:国土交通省「不動産価格指数」

内覧前に片付け、清掃をしっかりする

内覧前に片付けや清掃をしっかりしておくことが大切です。

高く売却するためには、問合せ数や反響数を増やすとともに内覧にきた購入検討者の成約率を上げることが必要です。

片付け清掃がされていなければ、物件自体は気に入っても、内覧しにくい、これまで大切に使われていないと思われ成約につながりにくくなる可能性があります。

水回りや収納、ベランダまで、内覧しやすいようにしっかりと片付け、清掃しておくことが大切です

まとめ

家の売却相場は築年数によって変わり、首都圏の売却相場をみると、マンションの場合築25年まで5年ごとに10~15%売却相場が下がる傾向で、築25年を超えると下落幅が大きくなります。一方、一戸建ては、築30年を超えると下落幅が大きくなる傾向です。

特に、木造中心の一戸建ては、築年数とともに建物の価値が下落しやすく、土地の価値が占める割合が大きくなっていきます。

ただし、築年数によって市場価値が下がるのは建物だけで、土地の価値は築年に関係ありません。そのため立地条件がよく取引需要が高い物件であれば、地価の上昇によって売却価格が上がることもあります。

このような点を踏まえながら、売却を進める際には、複数の不動産会社を比較・検討することが大切です。不動産売却の場合、適切な価格設定、販売方法を見極めることは簡単ではありません。

そのため、複数の不動産会社を比較することで、より適正な価格や信頼できる不動産会社選びがしやすくなります。ぜひ、参考にしてください。