東急リバブルは、不動産業界でトップ3に入る売買件数・取扱高を誇る、実績豊富な不動産売買仲介会社です。テレビCMや広告でもよく見かけるため、東急リバブルに依頼して不動産を売却しようと考えている方も多いのではないでしょうか。
一方で、特に不動産売却が初めての方にとっては、東急リバブルにどんな特徴や強みがあるのかがわかりにくく、依頼していいものが悩むケースも少なくありません。
今回は実際に東急リバブルで不動産を売却した方の口コミをご紹介しながら、サービスの特徴や利用するメリットなどについて解説します。
どの不動産会社に売却を依頼するか迷っているという方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
東急リバブルの評判・口コミ
まずは、実際に東急リバブルを利用した人の口コミを見てみましょう。
不動産売買・査定サイト「イエウール」で知られる株式会社Speeeが運営する口コミサイト「おうちの語り部」に寄せられた口コミをご紹介します。
東急リバブルに関する良い口コミ
ほぼ期待していた価格で売却できたので満足している。何十組も連れて来られるとその度に予定を調整しなければいけないが、3〜4組で決められたのはセールスマンの力だと思う。(60代男性)
元々魅力のある不動産ではなかったため、売却は難航すると覚悟していた。こちらとしては3年ほど見ようと思っていたため、2ヶ月ほどで成約できたのは驚いた。(30代男性)
詳しいことは契約上言えないが、売却金額については納得いく説明があったし、販売開始額で売れるとは思っておらず、自分がこの額ならゴーサインを出して良いと思っていた額よりかなり良い額で売れた。(30代男性)
同マンションの販売事例や近隣の相場など細かく説明していただいたので金額的には納得できました。販売価格については比較的長い期間で考えていたので、チャレンジ価格から始めましたが、最終的な販売価格も同マンションの過去の事例では一番の高額だったので満足しています。(60代男性)
(引用:おうちの語り部/東急リバブル株式会社)
良い評判・口コミでは、売却成立までのスピード感や、売却価格への満足度の高さが目立ちます。
同社が2022年4月1日~2023年3月1日の1年間におこなったアンケート調査で、東急リバブルを利用した95%の方が「東急リバブルをまた利用したい」と回答しおり、顧客満足度の高さがうかがえます。
満足のいく不動産取引が実現するかどうかは、依頼する不動産会社が持つノウハウや、営業担当者の実力に大きく左右される部分です。東急リバブルに依頼することで、売却価格と売却スピード、両方において満足のいく取引ができる可能性が高まります。
東急リバブルに関する悪い口コミ
仲介業者選定時に、相場や過去の売却事例をベースに担当者の方から自信をもって査定価格を説明いただきましたが、一ヶ月もしないうちに価格の見直しを提案され、最後の交渉フェーズでも価格見直しのお願いをされたため、満足できる価格で売却に至ることができませんでした。(30代男性)
値引き交渉が必要なことはわかりますが、妥協点の模索において、強引であったように感じます。(40代男性)
活動報告では、積極的に売却活動を行ったと毎回ありましたが、具体的になにもしてくれているかが分からず、売れるまでは本当に不安でした。もう少し、具体的にどのような活動を行ったか教えてもらいたかったです。(40代女性)
最初に協議して販売価格を決め納得はしていたのですが、いつから価格を下げるべきかなどの販売戦略的なことは弱かった気がします。また、いただいていた週次の報告にはがんばりますとしかないので、報告になっていないと思いました。(30代男性)
(引用:おうちの語り部/東急リバブル株式会社)
一方悪い口コミには、本意ではない値下げをすることになったケースや、担当者からの活動報告への不満が見られます。
東急リバブルは不動産業界でもトップレベルの売買仲介件数を誇りますが、その反面営業担当者1人が担当する顧客数も多くなります。そのため、早期売却のために早い段階で値下げの提案をされるケースや、売却活動報告が具体性を欠いているケースがあるようです。
顧客への対応は店舗や営業担当者によっても差がある部分ですが、時間をかけても高値で売りたい方や、詳細な活動報告を希望する方は、不満を抱えるケースもあると言えるでしょう。
東急リバブルの基本情報
運営会社 |
東急リバブル株式会社 |
設立年月日 |
1972年3月10日 |
本社所在地 |
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目9番5号 |
従業員数 |
3,863名(連結3,977名)(2023年9月末)現在 |
事業内容 |
不動産仲介業(売買仲介および賃貸仲介) 不動産販売業(新築マンションの分譲・リノベーション事業等) 不動産販売受託業(新築マンション・建売等の販売代理) |
(参照:東急リバブル会社概要)
東急リバブルは、東急不動産ホールディングスの100%子会社であり、1972年の設立以来、不動産売買や賃貸の仲介を中心に事業を展開している大手不動産会社です。
三井不動産リアルティグループ、住友不動産販売、野村不動産ソリューションズ、三井住友トラスト不動産と並び、不動産仲介事業において業界トップクラスの実績を誇ります。
不動産売却に特化した一括査定サイト「すまいValue」の運営など、ITを活用した革新的なサービスにも注力。不動産売却を検討する際、まず相談したい会社の1つと言えるでしょう。
東急リバブルのサービスの特徴
東急リバブルは、不動産売却において、顧客に安心と利益をもたらすユニークなサービスを提供しています。以下に、その特徴的なサービスについて詳しく解説します。
買取再販時の利益還元制度「リバブル売却保証」
「リバブル売却保証」は、一定期間内に売却できなかった場合、査定額の最大90%で物件を買い取ってくれるサービスです。
マンション・土地・戸建が対象で、住まいの買い換えを予定している方や、時期に目途をつけて売却活動を行いたい方が多く利用しています。特に、自宅を売却しないと現在の住宅ローンを返済できず、買い換えができないという方にとって便利な制度と言えるでしょう。
販売期間は3ヶ月以上6ヶ月未満の間で設定可能で、既に販売中の物件でも利用可能です。
買取と聞くと「安く買い取られてしまうのでは?」と不安に思うかもしれませんが、東急リバブルが再販売した際に利益が生じた場合は、顧客へ利益分を還元してくれる利益還元制度も設けられています。
ほとんどの場合は、事前に設定した販売期間内に保証金額より高く売却できるようですが、万が一期間内に売却できなくても、売主が損をしないような仕組みになっています。
引渡し後に判明した瑕疵にも対応する「リバブルあんしん仲介保証」
東急リバブルは、中古物件の建物や住宅設備の検査・保証、土地の埋没物撤去や地盤改良工事の保証など、売却後のトラブルを避けるための「リバブルあんしん仲介保証」という制度も用意しています。
特に、引渡し後に判明した雨漏りやシロアリの害、住宅設備の不具合など、予期せぬ補修費用が発生するリスクに対しても保証が適用されます。
物件の引き渡し後、最長2年間の保証期間が設定されており、保証金額も建物の補修・シロアリの駆除に対しては上限500万円(税込)、住宅設備の修理・交換費湯尾に対しては上限50万円と充実しているため、売主は安心して取引できます。
物件の価値を高める「リバブルアクティブ売却パッケージ」
東急リバブルには、物件の価値をアップさせて売却しやすくする「リバブルアクティブ売却パッケージ」というものがあります。
東急リバブルとLIXILが共同開発した定額制リフォーム「リバブルリフォームセレクト」によるリフォーム後、専門のインテリアコーディネーターがお部屋をモデルルームのように演出して販売することで、物件の魅力を最大限にアピールできるというものです。
リフォーム費用や家具設置費用は成約時の精算となるため、売主は初期投資の必要がなく金銭的な負担を抑えられるのもメリットの1つです。
さらに、一定期間のうちに売却が決まらなかった場合は、査定額+リフォーム費用の100%の金額で東急リバブルが買い取ってくれる売却保証も付いています。せっかくリフォームしたのに売れずに損をしてしまう心配がないため、安心して売却を依頼できる点がメリットです。
東急リバブルで物件を売却するメリット
東急リバブルで物件を売却する際の主なメリットについて解説します。
仲介実績が業界3位とトップクラス
東急リバブルは、不動産仲介の取扱高や件数において業界トップクラスの実績を誇ります。
公益財団法人不動産流通推進センターの不動産業統計集(2023年3月時点)によると、東急リバブルの仲介取扱高は1兆8,213億円で業界2位、仲介件数は29,577件で業界3位の規模です。
この豊富な仲介実績は、物件の売却をスムーズに進める上で大きな強みとなります。多くの購入希望者とのマッチングが期待でき、高値での売却も実現しやすいでしょう。
高級物件の仲介に強い
東急リバブルは、高級物件の仲介においても優れた実績を持っています。仲介部門のトップ3社の2023年の取扱高と仲介件数、仲介1件あたりの取扱高を比較したのが以下の表です。
取扱高 |
仲介件数 |
1件あたりの取扱高 |
|
三井不動産リアルティグループ |
1兆9,184万円 |
39,106件 |
4,906万円 |
東急リバブル |
1兆8,213万円 |
29,577件 |
6,158万円 |
住友不動産販売 |
1兆3,961万円 |
34,906件 |
4,000万円 |
※1,000円以下四捨五入
※2024不動産業統計集[3]不動産流通/(3)流通大手各社の取扱高等の推移より算出
東急リバブルの仲介1件あたりの金額は約6,000万円と、他社を大きく上回っているのがおわかりいただけるのではないでしょうか。
これは、東急リバブルが高級物件の売却に適したノウハウや顧客基盤を持っていることを示しています。高額物件を所有する売主にとって、東急リバブルは心強いパートナーとなるでしょう。
売却保証率が高い
東急リバブルの売却保証は、査定価格に対して最高90%の保証を提供しています。これは、一定期間内に買主が見つからなかった場合、東急リバブルが事前に決めた価格で物件を買い取ってくれる制度です。
売却保証を利用することで、売主は一定の価格以上での売却を確信できるため、安心して住み替え計画を立てられます。また、東急リバブルでは売却保証利用者向けに、新居購入のための費用を立替払いしてもらえる制度も用意されています。
住み替えなどで期限内にまとまった資金を確保しなければならない売主にとって、非常に便利なサービスだと言えます。
東急リバブルのデメリット
東急リバブルは、仲介大手の中では営業店舗数がやや少なめです。2023年3月時点の店舗数を比較すると、三井不動産リアルティグループが291店舗、住友不動産販売が249店舗であるのに対し、東急リバブルは209店舗となっています。
ただし、積水ハウス不動産グループ(108店舗)、野村不動産ソリューションズ(98店舗)、三井住友トラスト不動産(68店舗)と比べると、東急リバブルの店舗数は十分に多い水準だと言えます。
店舗数が少ないことで、売却物件のあるエリアによっては多少の不便さを感じる場合もあるかもしれません。しかし、東急リバブルは1店舗あたりの仲介実績が高く、質の高いサービスを提供しているため、大きな問題にはならないでしょう。
東急リバブルがおすすめの人
東急リバブルの売買仲介は、特に以下に当てはまる方におすすめです。
東急リバブルの営業エリアに含まれている人
東急リバブルに物件の売却を依頼したい場合、同社の営業エリアに物件が所在している必要があります。東急リバブルは、北海道、宮城、関東地方、中部地方、近畿地方、福岡など、主要都市圏を中心に営業展開しています。
ただし、これらの都道府県に所在していても、市区町村によっては営業対象外となる場合があるので注意が必要です。問い合わせをする前に、自身の物件が東急リバブルの営業エリアに含まれているかどうかを確認しておきましょう。
マンションを高く売却したい人
東急リバブルは、大手仲介会社の中でも1件あたりの取扱物件の価格が高く、他社と比較して高級物件の売却を得意としていることがわかります。
また、東急リバブルには「アクセル君」と呼ばれる高値売却のためのアクティブパッケージがあります。売却保証が付くので、リフォームやホームステージングを施しながら、高値売却にチャレンジすることも可能です。
東急リバブルをおすすめできない人
東急リバブルは豊富な売買実績と高い顧客満足度を誇りますが、中には利用をおすすめできない人もいます。
東急リバブルの営業エリアに含まれていない人
東急リバブルは、全国的に営業エリアを持っているわけではありません。北海道、宮城、関東、中部、近畿、福岡などの主要都市圏が中心で、他の地域にある物件の売却は依頼できないため注意が必要です。
東北地方 |
青森・岩手・秋田・山形・福島 |
関東地方 |
茨城・栃木・群馬 |
中部地方 |
新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡 |
関西地方 |
三重・滋賀・奈良・和歌山 |
中国地方 |
鳥取・島根・岡山・広島・山口 |
四国地方 |
徳島・香川・愛媛・高知 |
九州・沖縄地方 |
佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 |
営業エリア外の不動産を売却したい場合は、他の不動産会社を探す必要があるということを押さえておきましょう。
築30年超の戸建を売りたい人
東急リバブルでは、「リバブルあんしん仲介保証」という独自の保証制度を設けています。しかし、この保証の対象となる建物は、築30年以内の居住用一戸建てに限定されています。つまり、築30年を超える戸建ては、この保証の対象外となってしまうということです。
築古物件の売却を得意とする不動産会社もあるので、築30年超の戸建てを売却したい方は、そうした会社を探すのがよいでしょう。
まとめ
東急リバブルには、業界トップクラスの売買実績に加え、「リバブル売却保証」や「リバブルあんしん仲介保証」など、安心して物件を売却できる体制が整っています。
売却のスピードや価格に対しての良い評判・口コミも多いため、売却期日が決まっている方やできるだけ高く売却したいという方は、東急リバブルに売却を依頼してみてはいかがでしょうか。