小田急不動産は小田急グループの不動産会社として設立された会社です。
不動産売却では小田急沿線に特化した集客をおこなっています。
ただ、小田急グループという看板があるとはいえ、実際に不動産売却を依頼する場合は心配な点があるかもしれません。
本記事では小田急不動産の評判や仲介手数料などについて解説します。小田急不動産の評判・口コミがわかるため、これから小田急不動産に売却依頼をを検討している人はぜひ、参考にしてください。
この記事の目次
小田急不動産の良い評判・口コミ
最初に小田急不動産の良い評判についてご紹介します。
省エネ性が高く災害に強い住宅を提供
2025年4月からは原則すべての新築住宅に対して省エネ基準適合が義務付けられます。
小田急不動産でもZEH(ゼロエネルギーハウス)水準の住宅を提供しており、高断熱と省エネを組み合わせた災害に強い住宅を実現しています。
出典:https://twitter.com/guritorakun/status/1718764656758558978
AI売却査定など情報がわかりやすく発信
小田急不動産では不動産投資情報や無料でできるライフシミュレーション、AI売却査定などの情報がわかりやすく発信しているという口コミがみられます。AI査定は過去の取引事例をもとに査定を行う方法であるため、24時間いつでも好きなタイミングで利用できます。
出典:https://twitter.com/ponponpo_n135/status/1706106667597955563
対応が素早く丁寧、誠実だった
担当者の対応が素早く丁寧、誠実で、積極的に販売活動を実施してくれたという口コミもみられます。
売却理由が金銭的な理由であったため、返信が早くこまめに連絡をもらえた点も評価しています。
対応が素早く丁寧、誠実で、本当にありがたかったです!大袈裟でなく、命の恩人です。
投稿者:50代 / 女性(神奈川県座間市:一戸建て)
出典:おうちの語り部
公式サイトの口コミ
小田急不動産の公式サイトでは、実際に利用した人からの口コミが掲載されています。
いくつかご紹介しましょう。
3か月以内に満額での成立をご支援くださりありがとうございました
投稿者:S様(2024年4月11日)
小田急グループという信頼カがあり、お願いしました。
親切丁寧に対応頂き、迅速に問題なく売却出来ました。
ありがとうございました。何かのご縁があればまたお願いしたいです。
投稿者:K様(2024年3月15日)
お願いしてから1か月以内の契約で、満足のいくお取引が出来ました。
親切にご対応いただき、ありがとうございました。
店舗が近所ということもあり、お願いしましたが、機会があれば
また、お願いしたいと思います。
投稿者:H様(2024年2月17日)
1ヶ月あるいは3ヵ月などの短期間で満足度の高い取引ができたという喜びの声がみられます。
小田急グループというブランドに信頼を寄せる顧客も少なくありません。
小田急不動産の悪い評判・クレームの口コミ
小田急不動産では良い評判もみられますが、その一方、悪い評判も聞かれます。
ここでは、小田急不動産の悪い評判・クレームの口コミについてご紹介します。
査定価格に間違いがあった
小田急不動産に査定依頼したところ、「2,000円」という回答を受けたケースがあります。いくら何でも「2,000円」ということはあり得ないものですが、申込者が一番知りたい重要な情報である査定価格に明らかな間違いがあっては、不審を抱くのも無理はありません。明らかに不当な価格で回答された場合は小田急不動産に連絡してその旨を伝えましょう。担当者を変えてもらう方法もあります。
適当な対応をされた
小田急不動産の出向いたものの、適当な対応をされたという口コミがみられました。
すぐに購入する意思を示さないことで見込み客として扱われなかったようです。
不動産の売買は、人生に何度もあるものではない重要な取引ですから、担当者を信頼できない場合は変更してもらうよう交渉しましょう。
出典:
小田急不動産はどんな会社?
ここでは、小田急不動産はどんな会社なのかについて解説します。
小田急グループの不動産会社
小田急不動産は、1964年に小田急グループの総合不動産会社として設立された会社です。
小田急沿線を中心に約60年にわたって事業を展開しています。
会社概要はこちらです。
商号 |
小田急不動産株式会社 |
設立 |
1964年12月16日 |
本社 |
東京都渋谷区初台1丁目47番1号 |
資本金 |
21億4,000万円 |
営業内容 |
・土地建物販売業 ・土地建物賃貸業 ・仲介斡旋業 ・投資開発業 ・買取再販業 |
従業員 |
399名(2024年3月31日) |
2023年3月31日現在の売上は435億5,700万円で、当期純利益は33億8,800万円です。
参考:2023年3月31日現在貸借対照表及び第59期損益計算書|小田急不動産 P2
小田急線の沿線に強みがある
小田急不動産は1964年の創業以来、小田急沿線の街づくりに取り組んできました。そのため、多くの顧客と信頼関係を構築しています。地域に根付いた店舗展開をしており、小田急沿線の直営店舗数はNo.1です。
このように、小田急線の沿線に強みがあるため、特に渋谷から神奈川県方面などの不動産を売りたいときに心強い味方といえます。
小田急線沿線で集中的に店舗展開をしているため、エリアの不動産事情に詳しいのも特徴です。駅前に店舗を構え、ポスティングなどの広告でも不動産の特徴に合わせて細やかな配慮をしながら集客します。
参考:小田急線沿線の不動産・マンション売却は小田急不動産へ!
リーフィアなどマンションシリーズが好評
小田急不動産では戸建て住宅・マンションなどでリーフィアシリーズを展開しており、東京市部全域や神奈川県エリアで分譲住宅を提供しています。
街のランドマークとしてそびえ立つ「リーフィアタワー」や、確かな品質にこだわる「リーフィアレジデンス」など、高級感ある質の良い住宅が特徴です。
現在住んでいる自宅を売却した後、小田急不動産のリーフィアシリーズに住み替えする場合は、お客様サポート「ロングコンフォート」を利用できます。
買取・リースバックなど幅広く対応
仲介での不動産売却だけでなく、買取・リースバックなど幅広く対応しています。
買取とは、不動産会社が売主から物件を直接買い取る方法で、仲介手数料は発生しません。
一方、リースバックは、物件売却後も元の所有者が住み続けられるサービスです。所有している不動産をリースバック事業者に売却後、リース契約を締結し、元の所有者は借主として家賃を支払いながら暮らします。
各事業者により賃貸借契約の形式には違いがありますが、小田急不動産の場合は定期借家契約を締結します。
また仲介を利用する場合でも、万が一売却ができなかった場合は買取保証制度を利用できるため、一定の期間内に売ることが可能です。
小田急不動産では囲い込みをしている?
ここでは、小田急不動産では囲い込みをしているのかについて解説します。
小田急不動産では「両手仲介」をするケースもある
両手取引とは、売主と買主が同じ不動産会社に仲介依頼して売買契約を成立させることです。
売却を依頼した不動産会社と媒介契約を結ぶ際に「専任媒介契約」を締結すると、契約した不動産会社が見つけた買主以外とは取引できません。そのため、両手仲介での取引となります。
「両手仲介」の見分け方ですが、仲介手数料の上限は3%なので、取扱高に対して手数料収入が3%を超えている場合、囲い込みにつながる「両手取引比率」が高い可能性があります。
ちなみに、公益財団法人不動産流通推進センターの資料によれば、2023年度における小田急不動産の取扱高は496億5,100万円、手数料収入は23億6,100万円です。手数料率を知るには取扱高を手数料収入で割ってみましょう。
以下の計算式で算出します。
手数料率=23億6,100万円÷496億5,100万円=4.76% |
小田急不動産の手数料率は4.76%となりました。
3%を超えているため、小田急不動産では両手仲介をするケースがあるとみられます。
両手取引は違法ではないが売却期間が長いときは注意が必要
「囲い込み」とは、売却の仲介を依頼された物件をあえて他社に紹介せず、自社で買主を見つけることで売却と購入の両方を1社でのみ成約させようとすることです。
いわゆる「両手仲介」のことですが、顧客に不利益な取引になるケースがあるため、注意したいポイントです。
なお、「両手仲介」にあたる取引でも、他社にも情報を提供している場合は囲い込みに当たりません。
売却を依頼した不動産会社に買主を見つけてもらうケースは少なくないからです。
両手取引は違法ではないため、不動産会社は通常の取引方法としておこなっています。
ただ、自社で買主をなかなか見つけられない場合は、売り時を逃してしまうため、売却期間が長いときは売主も注意する必要があります。
小田急不動産の仲介手数料はどのくらい?
不動産を売却するときに気になるのが仲介手数料です。
小田急不動産の仲介手数料はどのくらいなのか、みていきましょう。
400万円以上の場合は原則「取引額の3%+6万円+消費税」
仲介手数料とは、不動産会社に売却を依頼して成約できた際に支払う報酬のことです。
成功報酬のため、売買契約が成立しなければ支払う必要はありません。
不動産仲介会社の収入の柱は仲介手数料のため、どれだけ多くの手数料を得られるかで会社の業績が変わってきます。仲介手数料は宅建業法で上限が定められており、400万円以上の場合は原則「取引額の3%+6万円+消費税」です。
通常、大手の不動産会社は上限いっぱいの金額で仲介手数料を受け取ることが多いため、小田急不動産でも基本的には「取引額の3%+6万円+消費税」を請求されると考えておきましょう。
なお、仲介手数料を下げることは構わないため、話し合いによって金額を抑えられるケースもあります。
仲介手数料の上限早見表を以下に記載しますので参考にしてください。
【不動産売買における仲介手数料の上限早見表】
売買代金 |
仲介手数料(税込) |
1,000万円 |
39.6万円 |
2,000万円 |
72.6万円 |
3,000万円 |
105.6万円 |
4,000万円 |
138.6万円 |
5,000万円 |
171.6万円 |
小田急不動産が直接買取する場合は仲介手数料が無料
小田急不動産では買取業務もおこなっているため、自分の不動産を直接売れます。
この場合、仲介する不動産会社が介在しないため、仲介手数料は無料です。
仲介手数料をかけたくない場合は、買取依頼するのもよいでしょう。
ただ、買取の相場は仲介での売却価格の7割程度といわれているため、なるべく高めに売りたいときは仲介で売却依頼するのをおすすめします。
小田急不動産の査定から売却までの流れ
小田急不動産に査定から売却を依頼したときの流れは以下の通りです。
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売却相談
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価格査定
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媒介契約の締結
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売却活動
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不動産売買契約の締結
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代金決済・物件の引渡し
それぞれの流れについて解説しましょう。
売却相談
不動産の売却を考え始めたら、不動産会社に査定依頼をします。
小田急不動産ではWEBサイトでも売却相談できるので、専門スタッフに希望に合った売却プランを提案してもらえます。
価格査定
次は売りたい不動産の価格を査定します。
小田急不動産は、小田急沿線エリアの不動産事情に強みがあるため、特に小田急沿線の不動産について精度の高い査定を受けられます。
媒介契約の締結
査定価格に納得でき、信頼できる担当者と出会えたら媒介契約を締結します。
小田急不動産の媒介契約には」「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があり、売主が自由に選べます。売りたい不動産のタイプに合わせて選ぶとよいでしょう。
売却活動
インターネット広告や折込チラシなどを利用して売却活動を行います。
小田急不動産に売却依頼する場合は、まず、自社の顧客の中から条件に合致する買主候補を見つけ出します。
レインズや不動産ポータルサイトなどにも物件広告を掲載するため、幅広い層にわたって営業することが可能です。
不動産売買契約の締結
買主が見つかったら売却価格や支払い方法、引渡し時期などさまざまな条件を取り決めたうえで不動産売買契約を締結します。
不動産売買契約書に売主・買主が署名・捺印しすることで成約となります。
代金決済・物件の引渡し
売買契約を締結した後は、代金を決済して物件を引き渡します。
代金の決済と物件の引き渡しは同時に進めるのが原則です。
売主は買主の名義にするため物件の所有権移転登記をおこない、買主は売主に購入代金を支払います。
小田急不動産でよくある質問
ここでは、小田急不動産でよくある質問について回答します。
築年数の古い家は更地にしないと売れないのでしょうか?
築年数が古い家の場合は更地にしたほうが売れやすいですが、建物を解体するには費用がかかります。
小田急不動産では買取もおこなっているため、現状のままでも売ることができます。
残置物がある場合も可能です。
売却するときに必要な書類はありますか?
所有者本人が売却する場合、必要な書類は「身分証明書」「印鑑証明書」「登記済権利証」「実印」などです。マンションの場合は管理規約なども必要となります。
所有する賃貸マンションを賃貸中のままで売却できますか?
入居者が入っている状態で売ることもできます。
小田急不動産が買い取る場合は小田急不動産がオーナーとなり賃貸借契約を受け継ぎます。
まとめ
小田急不動産は小田急グループの不動産会社であり、「分譲業」「賃貸業」「仲介業」「投資開発業」「買取再販業」と幅広い事業展開をする会社です。
小田急沿線に強みがあるため、特に東京・神奈川方面の不動産を売却するときには心強いといえます。
買取やリースバックにも対応しているので、売主の事情に合った売却方法を選べます。